生田緑地の生物多様性保全活動

芝生広場上雑木林の状態観察など
日時:2021/7/17(土) 10:00〜12:30 
場所 生田緑地 生田緑地整備事務所裏〜芝生広場上雑木林〜戸隠不動尊跡地地区〜下の田圃地区〜上の田圃地区〜萌芽更新地区〜湿地地区
参加者 岩田臣生

7/3(土) の里山倶楽部は、雨のため中止しましたので、芝生広場上雑木林の状態を観察することにしました。
生田緑地整備事務所裏から芝生広場に降りる尾根路を辿り、直ぐの小広場は、アズマネザサが繁茂していて、すっかり放置された広場のようになっていたのに驚きました。
また、尾根路沿いの低木の上に、太いコナラの枯枝が落ちていて、枯れコナラの幹のカシナガによるフラシも目立ち始めました。

芝生広場上雑木林の林床は、一面に、アズマネザサの新しい稈が草原状に繁茂していました。
3 月に咲いていたツノハシバミの花は、若い実に替わっていました。

ヤマユリが咲いていました。

伐採したキリの大木からは、勢いよく萌芽枝が伸びていました。
キリの実生は、あちこちに生えていました。

キリの隣にあったサクラも、勢いよく萌芽しており、萌芽更新できそうです。

伐採材の状態を見ようとしたら、キボシカミキリに出会いました。

アズマネザサには、ヘクソカズラが巻き付いて、開花していました。

また、ヒメドコロも、あちこちで咲いていました。

伐採したコナラの中には、勢いよく萌芽枝を伸ばしている伐り株もありました。
辛うじて萌芽している株は、萌芽更新は難しいと思いますが、萌芽更新できる伐り株が数本はあるかも知れません。
勢い良い萌芽には、アオバハゴロモの幼虫、成虫がいました。



クヌギは萌芽していますが、伐り直しを行っていなかったので、萌芽位置は高めです。

枯れ始めたコナラ大木もありました。
この日は気温が高く、樹液も出ていないのか、スズメバチすら飛んでいません。
生きものとの出会いも無くなったので、他の場所を観察して、戻ることにしました。

スジグロシロチョウが、アキノタムラソウで吸蜜していました。

ハナイカダが実をつけていました。

今年は、ツリバナが一本だけになっていました。除伐されたのでしょうか。
僅かばかりの実を吊り下げていました。

ツチアケビは、すっかり実に移っていました。

ハンノキ林に隣接する斜面のコナラも、ナラ枯れが始まりました。

自然探勝路沿いに、コミスジが現れてくれました。

クサギの葉上に、クサギカメムシ幼虫がいました。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation