生田緑地の生物多様性保全活動

大雨の後の谷戸の水辺の保全など
日時:2021/8/10(火) 9:40〜13:00
場所 生田緑地 
参加者 岩田臣生

台風 9号が川崎の左側を通ったため、川崎でも大雨警報が出されました。
生田緑地で、大雨が降っていれば、超ミニの洪水が起こっていたかも知れません。
これが、水路の小さな水漏れ穴を大きくしていることもあり得ますので、高気温が予報されていましたが、だからこそ観察し、適切な手入れを施しておきたいと考えて、谷戸におりました。

2007/5/15(火) に、湿地地区に生えたハンノキ実生をハンノキ林南端部、ハンノキ林上のデッキ近くに移植しましたが、 その移植したハンノキが倒れていました。
戻そうとしましたが、枝が絡んでいるのか、一人では、動かせませんでした。
これは、ほかの班員がいる時に、植え直すことにしました。
それにしても、強風も吹いたということでしょうか。


ハンノキ林西の池には、大きな落枝がありました。


ハンノキ林内の水流は息を吹き返して、流れていました。
水流を歩いて、湿地地区に入ると、前回、水漏れを起こしていた辺りで、水音が聞こえました。
十分な降雨を得て、水路の流量は十分ありましたので、水涸れは起こっていませんでしたが、暑さは厳しいので、流れが止まれば、忽ち、水涸れを起こすと思います。
そこで、土嚢を 4袋、追加して、水路の畦を補強しました。


湿地地区の水があるべき場所を観察しましたが、どこにも、水面が広がっていました。
竹林下水流からも、水が流れ込んできていました。
第一目的は果たしたので、湿地上デッキに上がって、休憩しました。

作業は、このぐらいにしておこうと思いましたが、田圃の状態も観察しておくことにしました。
ハンノキ林東端水流の水も復活していました。


上の田圃への導水路は、木道下をパイプで流していますが、このパイプに枯葉などが詰まって、水は木道下に広がって流れていましたので、詰まらせていたものを取り除いて、パイプを流れるようにしました。
上の田圃のイネは、木道に近い所では、少し傾いていましたが、倒れ込んでいるイネはありませんでした。
出穂も、広がっていました。

田圃下草地のノカンゾウも、倒れてはいませんでした。


下の田圃も、木道に近いイネが、少し傾いていましたが、問題はありませんでした。
シオカラトンボが、5〜6匹、縄張り争いをしていました。


梅の木広場に戻って来ましたが、カキノキが大剪定されたために、木陰が無くなってしまい、休める場所がありません。
広場には、キタテハがいました。


ハンノキ林に戻って、木陰で休憩し、リュックに入れて、背負っていた哺乳類調査のセンサーカメラを 1台だけ、設置することにしました。
定点Sとしている場所です。
ハンノキ林西の樹林のシラカシが、大きな枝を折っていました。
風が抜ける木陰でしたが、温度計を見たら、33℃でした。

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