生田緑地の生物多様性保全活動

倒れたイネを起こす活動
日時:2021/9/10(金) 10:00〜11:30(〜13:00)
場所 生田緑地 上の田圃、(湿地地区〜萌芽更新地区)
参加者 岩田臣生、井口 実、北川英樹、鈴木潤三

9/7(火)の活動時に、上の田圃のイネが倒れていることが分かったので、9/9(木)の活動で、稲を起こそうと思ったのですが、雨になったため、一日延期することにして、 班員に呼びかけたところ、参加してくれるメンバーがいましたので、この日の活動となりました。
天気予報は晴れ、気温も上がって、日当たりは辛い活動になりました。
田圃は湛水していたので、先ず、堰の土嚢を二つ外して、長靴が潜ってしまわないように、少し水位を下げました。
イネ起こしが初めての班員 2名には、イネワラを使った縛り方を教えてから、活動開始しました。
2 週間後には稲刈りですが、刈ったイネを束ねる時の縛り方です。
上空には、オニヤンマが飛んでいました。





下の段のイネ起こしを終えたところで、普段なら、一休みして、水くらい飲んでいたと思いますが、この日は、早めに帰る班員がいたので、休まずに、上の段のイネ起こしを始めました。
上の段の堰の土嚢を外したところで、上の段は土が多くて、土嚢堰の排水面よりも、土面が高くなっていることが分かりました。
度々の大雨で運ばれてきた土砂が大量に溜まっていたことに、やっと、気が着きました。
土面の上を水が這っているような状態なので、4〜5cm大のアメリカザリガニが歩いているのが丸見えで、イネ起こしをしながら 20匹は駆除しました。
改めて、泥上げをして、アメリカザリガニを溝に集めて、採集駆除を行う必要があると思いました。
また、イネの上には、小さなイナゴがいました。
田圃の周囲には、ツリフネソウが、やっと咲き始めました。
今年のツリフネソウは、元気がなく、繁茂の勢いが感じられません。









湿地地区〜萌芽更新地区の状態観察
日時:2021/9/10(金) 11:40〜13:00
参加者 岩田臣生

上の田圃地区で現地解散し、湿地地区の状態観察を行いました。
2 段目に大きな水漏れ穴が一つありました。
ヒメシロネや、ツリフネソウが咲いています。
湿地地区の普段歩いていない辺りのカナムグラが雄花を立ち上がらせて、咲いていました。
大事にしている植物の状態だけ確認して、ヤブ状態になっている辺りには、入らずに済ませました。



ハンノキ林は、周囲にギャップができたことで、明るくなったためか、草本層や、低木層が賑やかになってきたようです。
蕾をつけたノダケが多数、見られるようになりましたが、まだスズメバチの姿はありませんでした。
マユミの仲間は実を見つけられない状態でしたが、ウメモドキの実は紅くなり始めていました。


萌芽更新地区の上の自然探勝路を歩きました。
カシワバハグマの花が咲いていました。

萌芽更新地区は、草木茫々たる若い樹林の如く、気軽に入れる状態ではありませんでした。
茂みの隙間から、サンショウか、イヌザンショウが紅い実をつけているのが見えました。

ムラサキシキブの葉上に、イチモンジカメノコハムシと鮮やかな食痕がありました。

ヒヨドリバナが、倒れながら咲いていました。

ハナイカダが、干しブドウのような実を葉上に載せていました。

ピクニック広場東の階段の手摺の上を、ハイイロチョッキリが歩いていました。
(写真は上手く撮れませんでしたが、多分・・・。)

ハンショウヅルの実の冠毛が解け始めました。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation