生田緑地の生物多様性保全活動

上の田圃の改修<畦を低くする活動>
日時:2021/10/7(木) 10:00〜12:00 曇
場所 生田緑地 上の田圃地区
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美、伊澤高行、上路ナオ子、井口 実

水田ビオトープ班としては大人数の活動となりましたので、上の田圃の改修を行うことにしました。
最近は、里山の自然学校の田植えや、稲刈りの時など、田圃に降りたり、田圃から上がったりすることに苦労することが多く見られるようになっていました。
そこで、今回は、畦を低くすることを主目的に活動することにしました。
上の田圃は、上の段が 2005年に、下の段が 2006年に再生した田圃です。
再生といっても、土を寄せて、田圃の水が流れ出さないようにしただけでした。
その後、毎年、数回、田圃の泥を畦部の上に薄く積む活動を繰り返してきました。
1 回に積む量は僅かですが、15年経つと、場所によっては、上り下りに苦労する高さになるということが分かりました。
今回は、下の段、プラス α の範囲でしたが、様々な植物の根が張っていますので、大変な作業だったと思います。
この作業は 5人に任せて、私は、導水路部から上の段にかけての水路の泥上げ、上の段と下の段の間の水路部分の泥上げ、排水堰の土嚢の調整、田圃下草地の池への水路の調整・水漏れ補修などを 行いました。
先週の台風 16号によって、小さな洪水が起きていて、各所で、土嚢が流されていましたが、流されずに生き残ったホトケドジョウや、オニヤンマのヤゴなどがいました。
また、水面に落ちたムネアカハラビロカマキリがいましたので、駆除しました。今年、3匹目です。

田圃まで降りるついでに、里山の自然学校<脱穀>の時に出た、ワラクズを田圃に捨てることも、お願いしました。

下の段は、排水堰の土嚢が流されて、全ての水が流れ出る状態にありましたので、田圃に降りての作業も容易だったかも知れません。















畦の草が消えて、新しい田圃のようになりました。



周囲には、ミゾソバ、ツリフネソウなどが咲き乱れていました。



帰り道の梅の木広場には、コブナグサが開花していました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation