生田緑地の生物多様性保全活動

ハンノキ林地区のアズマネザサ刈り、低木伐採など
日時:2021/12/9(木) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 ハンノキ林地区(A07-02, -03, -04, -06))
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美、伊澤高行、井口 実

今回は、ハンノキ林のアズマネザサ刈りの続きを行いました。

(A07-06)
最近の天候は大雨が多いせいか、なかなか湿地化が進まなかった A07-06 も、長靴が沈んで、歩き難い感じになりました。
ここは、林内としては樹木の少ない所で、明るいため、アズマネザサは毎年刈っているにも拘らず、ハンノキ林内では最も繁茂していました。
クサギ、サンショウ、ミズキ、イロハモミジ、キブシ、ヤブムラサキ、コブシなどの幼樹が生えていましたので、これらハンノキ以外の低木を高さ 1m程度で伐採しました。





(A07-03)
ハンノキ林の東側の斜面の下の水流とハンノキ林西の池からの水流とで挟まれた林床です。
所々に生えていたアズマネザサを刈りました。




(A07-04)
(A07-04)と(A07-02)との境界は明確なものではありません。
ハリギリ、シロダモなどの稚樹は引き抜きました。
ヤブムラサキ、クサギ、サンショウなどは、高さ 1m程度で伐採しました。
アズマネザサは疎らに、高さ 30cm程で生えていましたので、刈りました。
ミヤマカンスゲが大株になって、地面を覆い尽くす勢いでしたので、アズマネザサ刈りは乱暴に行いました。
イボタノキは真っ直ぐ 2m程に成長しているものが 1本ありましたが、その他は、数はあるものの、アズマネザサと同程度の大きさでした。

(A07-02)
シャガ、キチジョウソウなどが見られましたので、これらは抜き取りました。
サンショウ、キブシなどは、1m程度の高さで伐採しました。
ウグイスカグラが所々にありました。
ウメモドキの幼樹も見られ、数本が紅い実をつけていました。
2009年1月15日に、林床を湿潤な環境に戻すために、水溜まりづくりを行いました。
ここも勿論ですが、水路状に低くなっている所が湿地状になっていて、水深 1cm程度の水溜まりが多数ありました。




(A07-02)-(A07-01)
ハンノキ林の乾燥を止めて、湿地化を進めるために、ハンノキ林上の池から、林内中央部に掘った水溜まりに引いていた水は、途中から、木道方向に流れ出していました。
キブシ、モミジイチゴ、サンショウなどが大きくなっていました。
このゾーンを、この人数で、植生管理をしたのは初めてでしたし、これだけ林床が湿潤になっていたのも初めてでした。
数日かけて行っていた範囲が一回で済ませられました。






ナラ枯れを起こしたハンノキ林東側のコナラ林を下から眺めて、皆伐更新の可能性と進め方について考えてしまいました。


(ハンノキ林地区のゾーン図)

帰り道、ピクニック広場東階段付近のメグスリノキが紅葉していました。

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