萌芽更新地区の伐採更新(低木伐採、アズマネザサ刈り、落葉掻きなど) 日時:2021/12/28(火) 9:50〜13:10 晴 場所 生田緑地 A06-1a、A06-3 参加者 岩田臣生 萌芽更新地区は、平成10年(1998)末に国庫補助事業によって「伝統的な萌芽更新を観察できる樹林」を目標に整備された地区です。 しかし、萌芽枝は 5年後には枯れてしまいました。 平成20年(2008) 1月の市民部会は萌芽更新地区の現地観察を行い、萌芽更新は失敗したことを確認し、その後の植生管理計画を協議し、 改めて、萌芽更新地区と呼べる樹林を目指して伐採更新を行うことを合議しました。 里山倶楽部(市民部会)としては、平成21年(2009)11月から、樹林を暗くしていた大径木を市民活動として伐採することを始めました。 すると、林内が明るくなるにつれて、当初に補植されたクヌギが急に成長を始めました。 そこで、萌芽更新が可能な明るさになったことを確認するために、平成26年(2014) 1月に、クヌギとコナラを伐採してみました。 翌年には、萌芽が始まり、萌芽枝が成長しましたので、平成29年(2017) 1月には萌芽更新目的での大径木伐採を始めました。 そして、平成31年(2019) 3月には、全ての補植クヌギの伐採を終えました。 その後は、萌芽株周りのアズマネザサ刈りを続けています。 (A06-3) 萌芽更新地区上の園路(自然探勝路)の山側はモミジイチゴが繁茂していたために、夏期のアズマネザサ刈りを怠っていましたので、年末になりましたが、アズマネザサ刈りを行いました。 モミジイチゴも少しは刈ることになりました。 ここのクヌギは、平成30年(2018) 2月17日に伐採したクヌギで、萌芽枝が成長しています。 その周辺の 3〜4mの高さで枝を広げていた低木は 1〜2mの高さで伐採しました。 (上)平成30年(2018) 2月17日に伐採したクヌギ (A06-1a) 斜面上方の少し勾配が緩い辺りにスミレが分布しているので、スミレが開花できるように落葉掻きを行おうと思ったのですが、 沢山の実生が枝を広げていたので、手際よく進めることができませんでした。 そこで、落葉掻きは後回しにして、実生を 50〜60cmで伐採し、ムラサキシキブなど、1〜3mの低木を 1m程度で伐採し、材はカントリーヘッジに積みました。 萌芽更新地区のやり直しの伐採更新は仕上げの段階に入ったと思っていますので、来年は「萌芽更新を観察できる雑木林」として観察路や説明板などを設けたいと考えています。 落葉掻きなどの作業も、まだ続けなければなりませんが、観察路のイメージも考えていきたいと思います。 (上)平成29年(2017) 2月18日に伐採したクヌギ (上)2017年 2月に伐採した伐り株 (上)2014年 1月に伐採したクヌギ(アカシデの下になっていて成長が遅れている。) やり直しの伐採更新では、アカシデ大径木を 2本残していましたが、斜面の下の方のアカシデは下方に傾いており、クヌギ、コナラ、サワフタギなどの上空を覆う形になっているので、 今冬は伐採しなければならないと思いますが、これらの樹木がダメージの無いように伐採しなければならないと思っています。 (萌芽更新地区図) |