生田緑地の生物多様性保全活動

谷戸の枯れカサスゲ刈り
日時:2022/2/3(木) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 ヨシ原地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美、井口 実

谷戸の末端のヨシ原のハンノキが雄花をぶらさげて、そろそろ花粉を散布しようかと待ち構えていました。

このヨシ原地区には、カサスゲが分布しています。
開花は例年だと 4月20日頃なのですが、カサスゲの葉は枯れてもなお繊維が丈夫で、放置しておくと、新しい芽が自分の枯葉に閉じ込められて成長できず、綺麗な開花が観察できないことがあります。
花と言っても、スゲ植物なので、次の写真のように雄花序に黄色い花粉が現れる程度のものですが、生田緑地では、ここでしか観察できない植物です。
次の写真は 2010年4月19日のこの地区のカサスゲの花です。

昔は、畑に栽培して、蓑笠の材料とした植物です。
そのような歴史を振り返るのも一興だと思いますので、綺麗に開花できるように、毎年 2月に枯れたカサスゲを刈っています。





木道の東南側の水路沿いにも広がっています。
水辺には霜柱ができていました。
この辺りでは、サネカズラが見られますが、今回は赤い実に出会えませんでした。




余力があったので、下の田圃までの木道沿いの枯草刈りも、少し行いました。
オオミゾソバの枯れツルが広がっていました。






かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation