生田緑地の生物多様性保全活動

上の田圃地区の水辺保全、梅の木広場のアズマネザサ刈りなど
日時:2022/3/10(木) 10:00〜12:20 晴
場所 生田緑地 上の田圃地区(B06)
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤三、田村成美、上路ナオ子、井口 実

一昨日(3/8)の活動で、上の田圃の下の段の水が非常に少なくなっていることが分かりましたので、田圃の湛水を第一目的に谷戸に降りました。
上の田圃地区では、導水路の点検・補修から活動を開始して、沢(自然の水流の部分)から上の田圃までの水路(人為的につくった導水路部分)の泥上げを行いました。
一番の問題は木道下を通過する部分だと思いますが、今回は問題ありませんでした。
4月中旬以降は手を入れられなくなりますので、沢についても泥上げを行いました。


田圃周りの水路に溜まった泥を上げて、田圃の中の水漏れ穴を調べて、見つかった穴はイネワラで塞ぎました。





田圃下草地は、なかなか制御できないものの、重要な草地であると思いますので、毎回改めての挑戦のつもりで、活動を行っています。
今回は、水路、池などの泥上げを行い、水が何処へともなく消えていた末端部に明確な池(水溜まり)をつくることを試みました。






水溜まりづくりのために、土を掘っていたら、アブラゼミ幼虫を掘り出してしまいました。
地下の浅い所に大きな穴が多数ある場所なので、水漏れしないように、イネワラで塞ぎながら、浅い池を掘っていたので、驚きでした。

大雨時などに田圃から流れ出してしまう生きものを受け止めてやるために造った、田圃下草地の池(水溜まり)が湛水しているのを初めて見ることができました。

田圃附近に、オオイヌノフグリが咲き始めていました。


梅の木広場のカナムグラに覆われたアズマネザサや、コブナグサなどの枯草を刈る活動も行いました。
そしたら、モズ(オス)がやって来て、ヤブから昆虫が飛び出すのを期待しているのか、周囲を移動しながら見ていました。
活動後の休憩時には、私たちに観察されることになって、恥ずかしそうな様子?でした。









谷戸の梅も、漸く見頃を迎えました。

現地解散の後、田圃の水位がゆっくりと上昇してきていることを確認しました。
2日もあれば、湛水するでしょう。
そして、アズマヒキガエルの蛙合戦に間に合うでしょう。




解散後でしたが、梅の木広場の柿の木の区画のアズマネザサ刈りを少し続けました。
また、昨年使わなかったオダを片づけました。


かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation