生田緑地の生物多様性保全活動

城山下谷戸の湿地の水辺保全、梅の木広場のアズマネザサ刈りなど
日時:2022/4/12(火) 10:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 城山下谷戸の湿地(B10)、ヨシ原地区〜ハンノキ林地区
参加者 岩田臣生、岩田芳美

谷戸に降りようとする所に、オトコヨウゾメが咲いていました。


城山下谷戸
城山下谷戸の湿地の末端には浅い水溜まりがありましたが、アズマヒキガエルの小さなオタマジャクシでも育つことができるか怪しいと思いました。
この水溜まりを 2倍に広げて、泥上げを行って、オオタカやフクロウが水浴びできるような水溜まりにするのが、今回の目的の一つです。
その後、そこから湿地上端の水源まで、点々と、小さな穴を掘っていき、水溜まりをつなげて、湿地状態が保たれるようにすることも目的の一つです。
起こした泥の中から、シオカラトンボ型のヤゴが這い出してきました。
シラコスゲが島状になって花茎を伸ばしていました。
このスゲ植物を大切にするのは、スジグロボタルが棲息できるようにするためです。




あちこちで、ツボスミレが咲いていました。

下端部に戻って、水溜まりを調整してから引き上げました。


昨年、マムシグサが消えてしまったことを残念に思っていましたが、小さいながら、新しい芽を出して、開花していました。



梅の木広場
梅の木広場のカナムグラは 30cm程にも成長していました。
キタテハ、キタキチョウ、スジグロシロチョウ、キアゲハなどが舞っていました。
こちらは、ウラシマソウが咲いていました。



上の田圃
上の田圃は、アズマヒキガエル幼生でごった返していました。
田圃の周辺には、もうセリバヒエンソウが咲き始めていました。



ヨシ原地区
谷戸の末端のヨシ原地区には、カサスゲが咲いていました。
そして、目立たないながら、ヤブニンジンが咲いていました。




湿地地区
帰りに湿地地区を覗いたら、水が涸れていました。
補修を行いましたが、一週間前に補修した場所と同じでした。
土嚢を使って、しっかり改修しておく必要がありそうだと思いました。


ハンノキ林
木道から見たハンノキ林の林床には、ジロボウエンゴサクが咲き始めていました。



生田緑地の谷戸は、生きものの賑わいが感じられる楽しい季節になっていました。

かわさき自然調査団の活動

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for 220412 Research and Conservation