生田緑地の生物多様性保全活動

湿地地区の水辺保全、アズマネザサ刈りなど
日時:2022/4/28(木) 10:00〜13:00 曇後晴
場所 生田緑地 湿地地区(B05)
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美、上路ナオ子

谷戸に降りると、萌芽更新地区の上の高い所から、キビタキの声が降ってきました。
今回は、湿地地区東側の水流と木道の間が笹薮(ササヤブ)になりかけていたので、ここのアズマネザサ刈りを行いました。
アズマネザサ刈りが進んだら、近くの常緑樹の葉陰に数羽のシジュウカラが降りて来て、暫く騒いでいましたが、 やがて、一羽が飛び出して、作業中の二人の間を抜けたかと思ったら、直ぐに何かを銜えて、木道の手摺上に戻りました。
口には白っぽいイモムシが見えました。
ルリビタキや、モズなどは、アズマネザサ刈りを行っている時に、近くまで来て、待っていることが良くありましたが、シジュウカラは初めてでした。








アズマネザサ刈りは 3人に任せて、水辺に保全している植物の保護を行うことにしました。
湿地の一部を攪乱し、泥面をつくり、そこに、プランター内に発芽していた小さな株を移しました。
そこに、クロセンブリの仲間が飛んで来ました。


その場所も含めて、水辺を明るくするために、1、2段目の畔の端部に生えていたヒメコウゾ、ウツギ、マユミ、モミジなどの実生やススキなどを刈りました。
ヒメコウゾの花は咲き始めていましたが、枝に、ミスジマイマイが眠っていました。

その頃になって、湿地地区内の水路の水が涸れているのに気がついて、ハンノキ林から湿地地区に導いた水路の途中にあった水漏れを補修しました。
やがて、1段目の水流は回復してきたところで、2段目の途中にあった水漏れも補修して、1〜3段目の水辺に水流が回復したことを確認しました。
しかし、水辺で保護していた植物の発芽は見つかりませんでした。
この植物の種子は非常に軽いので、昨年散布された種子が、大雨の時などに、皆、流されてしまったのかも知れません。
先程、プランターから移植した株は、本当に貴重な存在です。
ヒメシロネや、チダケサシの芽も、だいぶ伸びてきました。


活動後、竹林下デッキのベンチで休憩しました。
毎年連休の頃に現れるクロハネシロヒゲナガ(ヒゲナガ科の蛾)が見られました。
竹林縁辺部のタケノコが大きくなっていました。
枝を広げた竹になる前に除伐した方が良さそうです。
竹林下デッキ付近のアオキは、実が虫こぶ(アオキミフクレフシ)になっていました。


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