今朝の西口トイレで、カミさんが撮影してきた蛾は、 ウスオエダシャク?という蛾のようでした。 整備事務所の外壁には、オオバナミガタエダシャク?のような蛾がいました。 谷戸へ降りる階段の山側で、花や実を観察できるように管理しているハンショウズルが開花しているので、名札をつけました。 ハンショウヅルはツル性低木で、前年に伸びた枝に花をつけるので、冬期にアズマネザサ刈りを行う時に、この枯枝のような枝を折らないように注意する必要があります。 ナラ枯れ対策のための枯木等の現地確認 日時:2022/5/10(火) 10:00〜11:00 晴 場所 生田緑地 参加者 かわさき自然調査団(岩田臣生、岩田芳美) 生田緑地整備事務所事務所(北澤千晴) 雑木林を育てる会(白澤、井口) 生田緑地でナラ枯れを起こした樹木の情報を行政と共有するために、現地協議を行いました。 担当の北澤さんは4月に着任したばかりなので、現地の状態を短期間に理解してもらわなければなりませんし、ついでに、水田ビオトープ班の活動についても、知っておいていただきたいと思いました。 私たちが活動しているフィールドの枯損木の伐採についての行政との現地協議のはずでしたが、何故か、雑木林を育てる会の会員が二人参加しました。 今回対象としていた場所は、私たちが活動しているフィールドですから、何のために参加するのかという説明があっても良かったのではないかと思います。 また、他の団体を参加させる場合は、その場で当該団体固有の情報を公表させるようなことはしないでいただきたいと思います。 聞きかじった生物情報を、安直に他所で喋るようなことがあっては困るからです。 さて、枯木伐採ですが、私たちは、飯室山南地区では、直径 50cmの大径木の伐倒も行えるようになりましたから、ナラ枯れ対応としての樹木伐採については、自分たちで殆んどを実施できると考えています。 しかし、問題は倒す場所なのです。 生田緑地では、木道、木製デッキ、園路柵などが、高い密度で整備されていますので、伐倒時に、これらの設備を破壊してしまうことが予想されます。 これらの設備は大部分が老朽化していますので、大径木伐採によって壊れたら、そこだけ補修すれば良いと思うのですが、万が一にも、 壊したことを非難されることは避けたいと思っています。 勿論、生田緑地全体を考えての投資配分問題ですから、行政の担当者が考えて、判断すべきことだと思います。 私たちは、その結果を受け止めて、雑木林の植生管理として、今秋以降の活動計画を立案するだけです。 ハンノキ林では、生田緑地定例鳥類調査中の野鳥班と出会いました。 北澤さんには、伐採更新中の芝生広場上雑木林を、下端の園路から覗いていただきました。 ここは、里山倶楽部の活動として、市民が大径木伐採を行い、今後は、発芽した実生などを育てる更新管理を行う段階になっています。 芝生広場に面して立つナラ枯れコナラも確認していただきました。 芝生広場は、保育園などの小さな子どもたちが遊んでいることが多く見られますので、今秋には伐採した方が良いだろうと考えていました。 園路、広場に面した場所の枯木なので、役割分担をどうするかが課題です。 今回、観察しながら歩いた範囲は下図の赤線です。 現地の状態を観察した枯損木を伐採するコストを試算して、予算内で実際に伐採する樹木を選定することになると思います。 私たちは、残りのナラ枯れコナラの伐採を、皆伐更新として組み立てて、雑木林を再生したいと考えています。 対象木の位置、周辺状態によっては、伐採することも、公園の自然を楽しむレクリエーションに仕立てることが可能だと考えています。 水辺保全、セリバヒエンソウ駆除、カナムグラ刈り 日時:2022/5/10(火) 11:00〜13:30 晴 場所 生田緑地 湿地地区、田圃地区 参加者 岩田芳美、岩田臣生 ナラ枯れ木現地確認を終えて、谷戸の水辺の水漏れ点検を行いました。 湿地地区には、大きな水漏れはありませんでした。 水辺で保護している植物は一株消えていて、4株になってしまいました。 昨年採取した種子は、全く発芽しませんでした。 この日、できることは、残った株の周りの草むしり、攪乱だけでした。 水辺には、シオヤトンボ(オス)、ハナアブの仲間、コチャバネセセリなどがいました。 湿地地区の草丈は急に高くなったように感じるぐらい、様々な植物が繁り始めて、苗木畑も草に埋もれていましたので、草むしりを行いました。 ウグイスカグラの実が紅く熟していました。 カナムグラ刈りを行いました。 田圃地区にも行って、水の状態を調べました。 鈴木さんが水漏れ補修をしてくれた上の田圃の上の段は湛水していました。 現地協議後に道具を取りに行っていませんでしたので、田圃下草地の池の水漏れ補修はできませんでしたが、田圃から池までの範囲の水漏れについての原因を確認して、 素手でできる範囲の補修を行い、水が流れるのを確認しました。 下の田圃地区も見にいきました。 水は多くて、問題ありませんでした。 相変わらず、ホトケドジョウが追いかけっこをしていましたが、これは繁殖期の行動なのでしょうか。 土嚢堰の補修と代掻きを急いだ方が良さそうです。 帰りに、ピクニック広場でもセリバヒエンソウ駆除を行いました。 ピクニック広場に面したヤマグワの実は、緑地散策に小さな楽しみをつくってくれますが、そのヤマグワに数種のカメムシが集まっていました。 ヒメホシカメムシ、チャバネアオカメムシが、ヤマグワの葉上に観察されました。 体長 5mm程の小さなチャモンナガカメムシは、10匹ほどが、忙しそうに、ヤマグワの樹下のカヤツリグサ科植物の葉上を走り回っていました。 周辺の草地には、オカタツナミソウが咲いています。 |
かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for 220510 Research and Conservation