生田緑地の生物多様性保全活動


今朝の西口トイレで、カミさんが撮影してきた蛾は、 スズキシャチホコ(蛾)でした。
幼虫はブナ科のコナラなどの葉を食べて育つ、大きさ 4〜5cmの蛾です。
西口トイレで出会える蛾は、経験的には羽化して間もない個体のようで、この蛾の出現時期は 5〜9月でした。


ハンノキ林西の池の泥上げ(水漏れ補修)
日時:2022/5/17(火) 10:00〜12:30 小雨
場所 生田緑地 ハンノキ林西の池
参加者 岩田臣生

ハンノキ林西の池の堤体から水漏れが見られ、水深は浅くなっていましたので、池の泥上げと水漏れ補修を行いました。


田圃は大雨の度にオタマジャクシなどの生物が流れ出していましたが、この池も同様だったようです。
澄んだ浅い水溜まりになっていました。
水の中ではなく、水から出た泥の上に、数個のカワニナがいました。
水中には、4cm大のホトケドジョウが 2匹泳いでいるのが見えました。
樹下なので、小雨は全く気になりませんでした。
ハンノキ林を抜けて、キビタキの声が流れていました。

堤体の外側の裾部から、水が流れ出していました。
経験からは、堤体の内壁を素手で探り、水漏れ穴を探して、イネワラ補修をすれば良いと思っていました。
しかし、水漏れ穴らしい場所が見つかりませんでした。
そこで、堤体の内側に並べた土嚢と堤体の間に、イネワラを敷き込みながら、そこに泥上げを行いました。
水をたっぷり含んだ泥では、染み出す水を止めるのは難しいと思いましたが、時間経過にともなって圧密されれば、可能になるかも知れないと考えました。
幸い、池の 60〜70%の範囲の泥上げを行った段階で、漏れ出していた水の勢いは止まりました。
僅かに残った染み出しについては、外側の該当箇所の穴のイネワラ補修で済ませました。
今後は、状態観察を続けて、考えたいと思います。
岸辺のヤツデの葉上に、シュレーゲルアオガエルが休んでいました。




谷戸のセリバヒエンソウ駆除、カナムグラ刈り
日時:2022/5/17(火) 10:00〜12:30 小雨
場所 生田緑地 ピクニック広場(A05)〜湿地地区(B05)
参加者 岩田芳美

小雨が降りだしていましたが、活動を始めました。
まず、ピクニック広場に残っていたセリバヒエンソウを駆除しました。


萌芽更新地区下のユウガギクが発芽していたので、その辺りのキク以外の草を刈りました。
何故か、ユウガギクの葉だけが、虫に喰われていました。



湿地地区に移動して、カナムグラ刈りを行いました。


帰り道、ドクダミの葉上に、ヤツメカミキリがいました。
成虫はサクラなどの生葉を食べ、幼虫はサクラなどの樹皮下を食べて、材の中で蛹化するようです。


かわさき自然調査団の活動

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