谷戸の水辺の点検・補修、萌芽更新地区のアズマネザサ刈りなど 日時:2022/7/14(木) 10:00〜12:00 曇、解散後間もなく雨 場所 生田緑地 湿地地区、上の田圃地区、ヨシ原地区、萌芽更新地区 参加者 (谷戸の水辺)岩田臣生 、(萌芽更新地区)岩田芳美、井口実、伊澤高行、上路ナオ子、鈴木潤三 朝のトイレ観察等) 西口トイレの洗面所に、クワカミキリ、クチキムシの仲間、コチャバネセセリなどがいました。 付近に、モンキクロノメイガがいました。 また、付近のサクラの濡れた幹などに、ミスジマイマイ、キセルガイなどの陸生巻貝が見られました。 これらは、いずれも、食事中のようでした。 谷戸に降りる階段の手摺には、沢山のアズキガイ(陸生巻貝)が見られました。 (湿地地区) 湿地地区は、7/11(月)に補修した水路は問題無く流れていました。 ただ、この地区の再生保全の目的の植物は、花茎が横に向かって伸びて、広がった水面に半ば潜っていました。 そこで、近くのアズマネザサや、ヨシの茎を伐ってきて、それを支柱にして、立ち上がらせました。 今年は株数が少ないので、できるだけ、開花・結実を確実にしたいと思います。 大きなアメリカザリガニがいたので、捕まえたら、腹に沢山の子どもを抱えていました。 しかし、区域内の水路の流量が非常に少なかったので、全流路を調べたら、ハンノキ林からの水流の途中に水漏れ穴がありました。 この穴を塞いだら流量が倍増しました。 毎週のように同じことを繰り返していますが、余り人工的な造作は持ち込みたくないので、夏の間の水漏れ補修は欠かせません。 ついでに、ヒメシロネや苗木畑に絡んでいるカナムグラを、気になったものは、抜き取りました。 あちこちに、オオシロガネグモが観察されました。 (上の田圃地区) 上の田圃の水の状態も観察しました。 田圃は湛水し、苗は成長していました。 田圃下の池への水路の途中に大きな穴が開いていたので、土嚢で塞ぎました。 また、落ち込みに、マッカチンが1匹いましたので、捕獲しましたが、腹に子どもを抱いていました。 田圃の畦に生えていたホウズキの葉上に、ホウズキカメムシがいました。 木道の手摺に、キマワリがいました。 (下の田圃地区) 下の田圃は、強風が吹き荒れたのか、強い雨が降ったのか、分かりませんが、ヨシが倒伏していました。 (ヨシ原の池) ヨシ原地区では、池に倒れかけていたヨシを刈って、少し泥上げを行いましたが、池に入った水は外周の堤の下を抜けて、流れ出していることが分かりました。 この水漏れを止めるのは大事になりそうですので、少し涼しくなってから考えることにしました。 谷戸の水辺の水漏れ補修は終わりにして、萌芽更新地区に向かいました。 途中、木道の手摺に、カタシロゴマフカミキリがいました。 これは、茅ケ崎の岸さんに、写真で同定していただきました。 今まで気がつかなかっただけで、普通に棲息している種のようです。 ハンノキ林では、ヤマトフキバッタ(成虫)が観られました。 フキバッタは、翅が退化していて、長距離の移動ができない昆虫です。 このような昆虫が毎年観察できることは、生物多様性保全としては重要なことだと考えています。 萌芽更新地区下に着いたら、今夏も、同じ場所に、ヤマユリが集まって咲いていてくれました。 ここのヤマユリは、盗掘されるのを心配して、残念ですが、目立たないようにしています。 (萌芽更新地区) この日、岩田以外の団員 5名は、7/9(土) に里山倶楽部で行った萌芽更新地区のアズマネザサ刈りの続きを行いました。 活動後、だいぶ観察路が見えてきたとの報告がありました。 萌芽更新地区上の木道で合流し、休憩した後、ここで解散しました。 辺りを観察していたら、エゴノキに、ビロードカミキリがいました。 翅の表面に生えた短い毛が輝いて、布のビロードのようでした。 生田緑地では、大荒れの天気の日があったようでした。 活動中に大枝が音を立てて落ちたり、ヨシが寝ていたりしました。 降雨はあるので、水流が涸れて消える事態は起こっていません。 これからが本格的な暑い夏だと思いながら帰りました。 |
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