谷戸の水辺保全とカナムグラ刈りなど 日時:2022/8/30(火) 10:00〜13:00 場所 生田緑地 湿地地区、上の田圃地区 参加者 岩田臣生、岩田芳美 谷戸の水辺の状態観察とツリフネソウなどの保護のためのカナムグラ刈りを目的に、谷戸に降りました。 ツリフネソウが咲き始めていました。 (湿地地区) ハンノキ林からの水路畔の壁に、沢山の穴が開いていたので、これらを踏み潰していったら、大きなサワガニが出て来ました。 そして、一際大きな穴に水が消えていました。 これらの穴を全て踏み潰して、水が流れるようにしておいて、1段目の水辺の状態を調べたら、水涸れを起こしてから数日経過しているようでした。 このために、2段目の東端部は地割れを起こしていましたが、土は湿っていて、植物は枯れてはいませんでした。 ノハラアザミの花に、キスジホソマダラ(蛾)が来ていました。 幼虫はイネ科植物の葉を食べ、成虫は昼間活動して、花に集まる蛾のようです。 ミゾソバの葉上にキマダラセセリがいました。 幼虫はイネ科植物を食草とするセセリチョウの仲間です。 ヤマグワの木に、スケバハゴロモがいました。 ウツギやクワなどを吸汁するハゴロモの仲間です。 竹林下水流は2段目に入って流れていましたので、3段目にかけての水面は辛うじて残っていました。 保護している植物は、種子をつけて枯れている茎が1本ありましたので、種子を採取しました。 (下の田圃周辺) 下の田圃近くのヨシは、一部が風で倒れかけていたので、これは近いうちに、ヨシの茂みの中に入って、木道沿いのヨシを刈っておいた方が良さそうだと思いました。 周辺の樹木に絡みついたアオツヅラフジが実をつけ始めていました。 (上の田圃下草地) 周囲の草刈りなどを行って、保護してあげたノカンゾウは、まだ花を咲かせてくれていました。 来年は、こうした保護管理の範囲を広げたいと思いました。 (梅の木広場周辺) 梅の木広場では、テーブルベンチが使えるように草刈りを行い、また周辺のカナムグラ刈りを行いました。 キンミズヒキの花に囲まれたテーブルベンチになっています。 ここでも、カラスウリの葉上に、キスジホソマダラが観察されました。 また、瞬間的ですが、マユタテアカネを観ました。 帰り道、そろそろ秋ですよとでも言いたげに、ウスグモスズが観察されました。 これは、原産国は不明ですが、外来種と考えられているコオロギの仲間です。 |
かわさき自然調査団の活動
特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation