生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の状態観察など
日時:2022/10/4(火) 9:20〜14:00
場所 生田緑地 萌芽更新地区、ハンノキ林東地区
参加者 岩田臣生

谷戸のピクニック広場辺りのツリフネソウは、そろそろ盛期を終えようとしていましたが、ホウジャクの仲間は忙しそうに飛び回っていました。
萌芽更新地区上に向かう途中の斜面に、放置された伐採材がありました。大きいままなので、園路に落ちてくると危ないと思いました。

萌芽更新地区上園路付近から見上げると、整備事務所裏から萌芽更新地区に降る斜面に数本のナラ枯れ大径木が立っていました。
これらは、先日、行政から発表された伐採対象には入っていませんでしたが、この園路からは山側斜面の上側が見えないので、危険だと思いました。
活動時に、大枝が折れて落下する音を聞く機会が多くなっていますので、冬前に伐採しておいてほしいと思いました。


萌芽更新地区上の園路沿いは、多様な植物が繁茂していました。
1〜2mのアカメガシワやヤマグワは抜き取りましたが、園路沿い1m程度の範囲は適度な択伐が必要だと思いました。
園路上側地区のクヌギの萌芽枝は3〜4mに育っています。
オトコエシは1本だけ、花を咲かせていました。



萌芽更新地区に入りました。
萌芽更新という植生管理を行っている雑木林を観察出来るように、歩ける観察路を考えながら、自然淘汰されて枯れた下枝を落としたり、邪魔になりそうな小さな実生を除伐したりしました。






2020年6月25日(木)に植えたヤマザクラの稚樹が消えてしまったのかと気になっていたので、探しながらアズマネザサを刈って、細いながら生き残っていたことを確認しました。
このヤマザクラは、生田緑地で拾ったヤマザクラの種子を発芽させて、育てた苗を植えたものでしたので、何とか育てたいと思っています。
その辺りは明るいからか、アキアカネが来ていました。


サンショウの実が黒くなっていました。

域内には、落枝が多かったので、所々に積んで片づけました。

2017/2/22(水)に伐採の伐り直しを行った株立ちクヌギの萌芽株は順調に萌芽しています。
この伐り株の上にリュックを置いて、活動していたのですが、一休みしようと戻ったら、リュックの上に小さな灰色の丸いものがありました。
何かと思って近づいたら、直ぐに逃げて、地面に消えたのは、20〜30cmの幼蛇でした。
レジャーシートを敷いて、周囲を眺めながら、少し休憩しました。
萌芽更新地区下の園路を歩く来園者が、木の間越に見えました。
気持ちの良い樹林になったと思いました。



萌芽更新地区の状態は分かったので、今秋からナラ枯れ大径木を伐倒しようとしているハンノキ林東地区の状態観察をすることにしました。
ハンノキ林へ降りる尾根路にも、アキアカネがいました。
この尾根路から見下ろすハンノキ林東地区の急斜面には、高さ2mものアズマネザサが、多数生えていました。
完全に枯れていると思われるコナラ大径木は、7本のようでした。
急斜面の大径木伐採なので、不安が大きいのですが、第1期は7本伐採ということであれば、何とかなりそうな気がしてきました。
しかし、先ずは、アズマネザサを刈って、萌芽してきた常緑樹の芽掻きを行う必要があることが分かりました。




田圃地区まで、水辺の状態観察を行ってから帰りました。


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