生田緑地の生物多様性保全活動


湿地地区の水漏れ補修、ハンノキ林の観察と水辺保全
日時:2022/10/25(火) 10:00〜13:00
場所 生田緑地 湿地地区(B05)、ハンノキ林地区(A07)
参加者 岩田臣生

10/23(日)の生田緑地観察会の後で、湿地地区に寄ってみたら、竹林下からの水流が橋の下で止まっていました。
そこで、この日は湿地地区の水辺保全を行うことにしました。

水流が止まっていた橋の下には大きな穴が開いていましたので、土嚢を二つつくって、水漏れ補修を行いました。

改めて、湿地地区の状態を観察したら、水が涸れていました。
ハンノキ林からの水流を調べたら、水路に水漏れ穴が開いていて、そこに水が消えていました。
この穴を補修しましたが、中から続々とサワガニが出てきました。
すっかりサワガニが定着してしまったようです。
そろそろ対策が必要なようです。
マユミの実が色付いていました。



湿地地区の水漏れ補修は、1時間で終わったので、10/22(土)の里山倶楽部で伐倒したナラ枯れコナラの大径木がハンノキ林の中の何処に、どのように落ちているかを調べることにしました。
状況によっては、必要な作業もできるように大きなノコギリも持って来ました。

ハンノキ林は、周囲のコナラが枯れたことで明るくなって、草本層、低木層が活気づいて、賑やかになっていましたが、東側の水流に沿って入りました。
問題の大径木は、土留めとして残したアズマネザサの茂みと水流の間に落ちていました。
途中から分かれた片方の枝は水辺に手をつくような形で寝ていました。
この枝があるため、この場所に安定していますので、このままで様子を見ることにしました。


急斜面での大径木の伐倒という活動を行っていた斜面を下から見上げてみると、かなり上手く進めていることが分かりました。
ただ、まだ枯れてはいないコナラが園路沿いにありますが、これらは高さ 20mはありそうに見えましたので、倒し方は工夫しなければなりません。


急いで大ノコギリを使わなくても良さそうなので、ハンノキ林の中を観察することにしました。
コマユミが赤い実をつけていました。

メギも実をつけていました。

クサギも実をつけていました。

ウメモドキの実も紅くなっていました。

ガマズミの実も紅くなっていました。
紅くないのは、ガマズミミケフシタマバエによる虫こぶ(ガマズミミケフシ)です。

ウツギの実も確認しました。

ウバユリが実をつけていました。


ハンノキ林の中につくった水溜まりが水涸れを起こしていました。
涸れた水路を辿っていくと、ハンノキ林上の池からの水路に泥が溜まって、水が止まっていましたので、泥上げをして、水を流しました。


ヒヨドリバナが咲いていました。

カントウヨメナ?が咲いていました。


ハンノキ林の低木層、草本層を楽しんでしまいました。
さて、ハンノキ林を保全するためには、どのように植生管理すれば良いのでしょうか。


かわさき自然調査団の活動

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