湿地地区の水漏れ補修と水辺の攪乱、アズマネザサ刈り 日時:2023/4/18(火) 9:00〜12:20 晴 場所 生田緑地 湿地地区(B05) 参加者 岩田臣生、上路ナオ子 久しぶりに湿地地区の活動を行うことにしました。 木道から観察した範囲では、水は問題無く流れていると思ったのですが、ハンノキ林からの水路の途中に大きな水漏れ穴があって、そこに水は消えて、湿地地区全域が水涸れを起こしていました。 そこで、水漏れ補修から、活動を始めました。 イネワラを持って来なかったので、枯れススキを刈って、穴に詰め、土で塞ぎました。 穴からは、大きなサワガニが出て来ました。 水漏れ穴を塞いだら、涸れていた水路に水が流れ始めました。 流れる水を確認しながら、水辺の攪乱をしようと思っていましたが、既に、ヒメシロネが成長を始めていました。 この辺りは、今の時期は攪乱しない方が良さそうです。 竹林下から導入している水を調べたら、橋の下で消えていましたので、これも補修しました。 この水を湿地2段目に誘導して、1段目に沿って水路を掘っていきました。 次に、1段目の水路の流れを確認して、2段目に移る末端部の低木の茂みを間伐して、2段目を明るくしました。 それから、1段目に沿って、泥上げを行って、2段目の1段目側の端に、細い水面をつくりました。 この時、いきなり長靴が完全に潜ってしまう事態が起こりました。 泥が溜まって分かりませんでしたが、長靴で立ち入るのは困難な場所ができたようです。 長靴の中に入った泥水を出してから、深さを探りながら活動することになりました。 この湿地の活動でも、水域の泥上げ、攪乱などの時は、ウェイダーを履いた方が良くなったようです。 ミヤマシラスゲが繁茂して、早くも開花が始まっていました。 オニスゲは、花は未だですが、一団の塊をつくっていました。 しかし、保護対象植物の発芽は確認できませんでした。 ハンノキ林化が進んで、辺りが少し暗くなってしまったことと、他の植物の勢いに負けてしまったようです。 これは、保全活動の目的の危機ですので、準備していた緊急措置をとる必要がありそうです。 今日は一人だと思っていたら、木道から声をかける人がいました。 用具類は持っていないようだったので、桑切鎌とジョレンを用意してもらいました。 ただ、田圃の活動とは異なり、水辺に生えている植物の全てに注意してもらわなければなりません。 今回は、アズマネザサ刈りを行ってもらいました。 湿地地区1段目の水路には、水が流れました。 湿地地区2段目にも、水が流れて広がりました。 湿地地区3段目は、少し掘り始めたものの、まだ水が届いておらず、土が重くて、この日の活動は終わらせてもらうことにしました。 水辺の草の中に、ツボスミレ、トキワハゼ、カントウタンポポなどが咲いていました。 |
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