生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の水辺保全  
日時:2023/9/5(火) 9:00〜10:30 晴
場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)、下の田圃地区(B07)、ヨシ原地区(B08)
        竹林下支谷戸(A08)
参加者 岩田臣生、伊澤高行

この日は、気温が低いとの天気予報であったので、毎回の水辺の状態点検・補修に、その他の水辺の保全活動をプラスできるかも知れないと思い、期待して、生田緑地に来ました。
確かに、気温は下がっていましたが、湿度は高く、まだ、短時間での活動になると思いながら、谷戸に降りました。

 △8:55 生田緑地整備事務所裏 WBGT 25.6(熱中症要警戒)、気温 28.5℃、湿度 75.8%
 

(湿地地区)

 △9:11 湿地地区上 WBGT 24.3(熱中症要注意)、気温 25.3℃、湿度 81%
 
湿地地区は、ハンノキ林からの水流は少ないながら流れていて、水路に水漏れ穴は見られませんでしたが、スコップを使って、ザッと泥上げを行いました。
湿地一段目の水路には水面が続いていました。
水辺には、オオシオカラトンボが群れていました。
また、ノハラアザミ?も咲いていました。



湿地二段目に入る、竹林下からの水流が、園路の橋下で、水漏れ穴に消えていましたので、これを補修しました。

湿地二段目の水路途中にも、水漏れ穴があったので、補修しました。
三段目は、ミヤマシラスゲが繁茂していて、これを分けて入らないと、よく見えませんが、水面が広がっているようでした。

辺りのカナムグラを刈りながら、一段目に戻り、クヌギやヤマザクラの苗木を覆っていたカナムグラを刈り取りました。
ここまで済ませておいてから、上の田圃に移動しました。


(上の田圃地区)
上の田圃の状態を観察する前に、柿の木の下で小休止しました。
湿度表示が 90%で点滅していました。

 △9:55 柿の木の下のベンチで小休止 WBGT 27.6(熱中症要警戒)、気温 28.3℃、湿度 90%
 

導水路の竹樋の水量は、それ程増えているとは思えませんでした。
稲は暴れていましたので、そろそろ、倒伏を防ぐための手入れが必要かも知れませんでしたが、この日は勘弁してもらうことにしました。


上の田圃は、上の段も、下の段も、湛水していました。



(下の田圃地区)
下の田圃の稲もかなり倒れていました。


(ヨシ原地区)
ヨシ原地区の池につながる水路には水面がありましたので、一応、池の状態を確認することにしました。
すると、ヨシの茂みを覆うように、カナムグラが繁茂していて、このヤブを桑切鎌で伐り払いながら、何とか、池に辿り着きましたが、一時は、自分が居る位置が分からなくなるほどでした。
池には水が溜まっていましたので、水面の上を覆っているヨシやカナムグラなどを刈ろうとしましたが、長靴では池に入ることもできず、小さな桑切鎌では思うようには刈り払えませんでした。
開放水面になっていないと、トンボが産卵しに来てくれません。

カナムグラはもう雄花が開花準備を始めていました。


(上の田圃上)
上の田圃上のベンチで小休止しました。

 △10:32 柿の木の下ベンチ WBGT 28.4(熱中症要厳重警戒)、気温 29.3℃、湿度 88.6%
 

オニヤンマの産卵が始まったようで、水流で産卵場所を探しているオニヤンマが観られました。

(竹林下水流)
先程、湿地地区の活動を行なった時に、竹林下からの水流が止まっているだけでなく、流量も少なく感じたので、頑張って、状態観察を行い、少しだけでも手を入れておくことにしました。
一番気になっていたのは、数年かけてつくってきた池の状態ですが、水面は無く、周囲の堤から僅かに水が染み出していました。
そこで、池内の泥上げを行いましたが、流入する水は非常に少なく、それ以上の作業は困難でしたので、この日の活動は終了することにしました。
明日から、雨になる天気予報ですので、降雨があれば、水溜まりができるだろうと思います。


竹林下デッキで休憩してから帰りました。

 △11:12 竹林下デッキのベンチ WBGT 27.5(熱中症要警戒)、気温 28.5℃、湿度 90%
 

ミスジマイマイが樹皮に生えたコケの上にいました。
周辺では、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ、アブラゼミの合唱が続いていましたが、コジュケイの叫び声も聞かれました。

ハンノキ林周囲が明るくなったことで、ハンノキは幹の途中から、盛んに枝葉を繁らせていますし、草本層、低木層も茂っています。



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