生田緑地の生物多様性保全活動


谷戸の水辺保全、モウソウチク伐採など  
日時:2023/9/12(火) 9:00〜11:00 曇
場所 生田緑地 湿地地区(B05)、上の田圃地区(B06)、下の田圃地区(B07)、ヨシ原地区(B08)
        竹林および竹林下支谷戸(A08)
参加者 岩田臣生、伊澤高行

谷戸に降りたら、ハンノキ林には、カラスが集まっていて、一羽のオオタカ幼鳥にちょっかいを出しているように思えました。

(湿地地区)

 △9:16 湿地地区 WBGT 24.7(熱中症注意)、気温 27.3℃、湿度 72.1%
 

ハンノキ林からの水を受ける水路を調べようとしたら、オニヤンマが産卵に来ていました。
水は流れていましたが、畔に大きな穴がありましたので塞ぎました。
それから、その流れを追って、一段目の水路の点検を行いました。
保護している絶滅危惧種の植物が種子を少しつけていたので、採取しました。
辺りの葉上に、コミスジがいました。

ノハラアザミの大株が、花を咲かせていました。

辺りには、ツリフネソウの花が増えていました。


また、竹林下支谷戸からの水流が橋の近くで消えていました。
この水漏れ穴を補修し、湿地2段目の水路の泥上げを行いました。

湿地3段目は水が涸れ始めていましたが、上の2ヶ所の水漏れのためだろうと思いましたので、間もなく解消されると考えて、上の田圃地区の点検に向かいました。

(上の田圃地区)
上の田圃は、上の段も、下の段も、湛水していました。
稲穂は重くなっているようで、田圃の中で倒れそうな様子です。



(下の田圃)
下の田圃の稲も同様でしたが、12日後の稲刈りまで持ちこたえてほしいと願って、ヨシ原地区に向かいました。
シオカラトンボが数匹、集まっていました。

草地の表面に、カナムグラが繁茂して、覆ってしまった場所もありました。


(ヨシ原地区)
ヨシ原地区の池は湛水していました。


ヒメジャノメ?がいました。


ここまでの水辺は、急いで手をいれなければならないことは無いと思われたので、竹林に移動しました。

(竹林)

 △9:50 竹林下デッキ WBGT 28.7(熱中症厳重警戒)、気温 32.0℃、湿度 68.2%
 

今年は、オダを新しくしたいと考えていますので、そのためのモウソウチクを伐り出さなければなりません。
ただ、伐りたてのモウソウチクは重いので、オダ場に運ぶのは後回しにして、この日は 15本ほどを伐採しておきました。



 △10:30 竹林下デッキ WBGT 26.2(熱中症警戒)、気温 29.7℃、湿度 70.8%
 

(竹林下支谷戸)
竹林下支谷戸の水流の池については、9/7(木)に堤体の水漏れを補修しましたが、土砂を積んだだけの堤体ですから、手を入れておかなければなりません。
案の定、前回同様に、堤体裾部から水が流れ出していましたので、染み出している所に、土を積みました。
これは、池底の方からの染み出しなので、土を積んだだけでは解決しないとは思いましたが、雑のう袋を用意していなかったので、ここまでとしました。

ただ、この池から下流についての状態観察と若干の手入れは行いました。
トウバナの仲間が繁茂して開花している場所がありましたが、殆んどの場所は、ヤブミョウガ、イノコヅチなどが繁茂していました。








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