生田緑地の生物多様性保全活動


下の田圃の水辺保全  
日時:2024/2/13(火) 9:00〜11:30 晴
場所 生田緑地 下の田圃(B07)
参加者 岩田臣生



下の田圃は、ホタルの里整備事業終了後の2004年に再生した田圃です。
最近、木道を通る時に観察していて、水が堰を越えて流れ出ているとは思えない状態でしたので、水の循環ができていないと思っていました。
また、この田圃の奥側は田圃雑草のための田圃として管理していますが、その区域については、田圃雑草の種子が発芽する前に、土壌を攪乱しておきたいとも思っていましたので、 兎も角、田圃に入ってみることにしました。

まず、土嚢堰下の水路部分を覆っていたツル状の枯草を取り出すことから始めました。
続いて、裏の沢に設けた土嚢堰を確認し、田圃への水路の泥上げを行って、田圃に水を入れることにしました。

そうしておいて、田圃の北側(民有地に隣接している側)の畦に蔓延った枯草を畦上にまとめておいて、その上に、田圃の泥を掻き揚げる活動を行いました。
この部分にも、枯れヨシがありましたので、これは刈って、畦の上に置きました。
田圃地区のヨシの茂みは、冬の間は刈らずに、春になったら刈ることにしています。
その茂みは、できるだけ残しますが、その周辺の疎らに生えているヨシについては、水辺保全を優先させてもらうことにしました。


田圃の奥の沢沿いは斜面から竹が飛び出したり、枯れカナムグラがヨシの上を覆っていました。
田圃裏側は、このヤブをザッと刈ってから、田圃外周の泥上げを行って、外周水路を復活させ、田圃に水を広げることにしました。

田圃南側の畦沿いの泥上げも進めました。



活動途中で、ジョウビタキ(オス)が飛んで来て、枯れヨシに止まって、辺りを探るように見回していました。
私たちの活動を利用して、昆虫などを捕食しようとしているようです。

田圃の水が土嚢堰から流れ出るようになりました。
田圃雑草区の攪乱を行いたかったので、ウエイダーを履いていたのですが、 生田緑地自然環境保全管理会議の準備のための事務局との会議を 11:45から予定していました。
個人的な事情ですが、火木土は、12:30〜13:00には、生田緑地を出発して帰宅しなければならなくなりました。
このため、今回の活動目的は達成されていませんが、この日は、ここまでとして、生田緑地整備事務所に向かいました。
続きは次回以降の活動で行います。


かわさき自然調査団の活動

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