生田緑地の生物多様性保全活動


外来種セリバヒエンソウ駆除、田圃の代掻きなど  
日時:2024/5/2(木) 9:00〜12:00 晴
場所 生田緑地 萌芽更新地区下、上の田圃地区
参加者 岩田臣生、田村成美、鈴木潤三(10:00〜12:00)

先週の里山倶楽部では、ホタルの里の外来種セリバヒエンソウ駆除の活動をしていただきました。
しかし、セリバヒエンソウは、広範囲に開花していましたので、残念ながら、駆除できたのは狭い範囲でした。
セリバヒエンソウは、短期間に、開花、結実、種子散布、発芽、開花を繰り返すので、事務局としても、状態を観察しておかなければならないと思い、 この日はセリバヒエンソウ駆除を行うことにしました。

谷戸に降りると、ピクニック広場下地区には、オカタツナミソウが咲いていました。
オカタツナミソウは、日本固有種で、多摩丘陵には、普通にあるべき植物だと思います。
昔、オカタツナミソウの花に出会うのを楽しみにしているという来園者に会ったことを思い出しました。




セリバヒエンソウは、中国原産の外来種で、非常に繁殖力が強く、生田緑地中央地区では、駆除対象にしています。
中央地区北側の稲目谷戸では、萌芽更新地区下とホタルの里に分布していて、できるだけ駆除するようにしているのですが、一向に消えてくれません。
セリバヒエンソウ駆除は、駆除したセリバヒエンソウをポリ袋に入れて、生田緑地整備事務所裏まで運び、普通ゴミとして処理してもらっていました。
この後処理が、この駆除活動を楽しくないものにしていたと思います。
しかし、田圃に放り込んで、泥の中に鋤き込んでしまえば、駆除もでき、緑肥にもなると考えるようになりました。

この日は、まず、ピクニック広場下地区から萌芽更新地区下の園路沿いにかけてのセリバヒエンソウ駆除を1時間半ほど行いました。
抜いたセリバヒエンソウは、ポリ袋に入れて上の田圃に運びました。

今年の田植えは、5/26(日)で、今は代掻きを行っています。
毎回の田植えで問題になるのが、土嚢堰側の土が足りなくて、田圃の水に溺れた状態の田植えになってしまうことでした。
田圃の土を水平に均すことが、代掻きの課題なのですが、・・・。


萌芽更新地区下で採集したセリバヒエンソウは、全て、田圃に投入しました。
それから、腰を据えて、上の田圃地区のセリバヒエンソウの駆除に取り掛かりました。
この地区には、セリバヒエンソウが凄い数、集中して生えていました。
一人で、駆除しようなどとは、とんでもない発想だと気がつきました。
殆んど全てのセリバヒエンソウが、パンパンに膨らんだ実をつけていました。
駆除したセリバヒエンソウは田圃に捨てれば良いということだけが、救いでした。
12時まで作業して、生田緑地整備事務所裏に戻りました。


帰り道、セリバヒエンソウの駆除をしたはずの場所に、セリバヒエンソウの花を見つけました???


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