生田緑地の生物多様性保全活動


オダ場の草刈りなど  
日時:2024/9/24(火) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生
場所:生田緑地 湿地地区、上の田圃地区など

9/29(日)は、谷戸の田圃の稲刈りです。
先週、9/19(木)に、途中まで行ったオダ場の草刈りを済ませておこうと思って、立鎌を持って、谷戸に降りました。
ピクニック広場下のアザミの仲間が、蕾を膨らませていました。

ハンノキ林のノダケが、あちこちに伸びていて、そろそろ開花しそうです。
木道脇のトキリマメは、花だけでなく、若い実をつけ始めていました。


(湿地地区)
オダ場の草刈りの前に、湿地地区の水の点検をしておくことにしました。
ハンノキ林からの導水路は、問題無く流れていると思って、先に行こうとしたのですが、その場所から先の流量が非常に少なくなっているのに気がつきました。
水路を見直したら、水路の補強のために置いていた土嚢の下側に穴が開いていて、そこから水漏れしていることが分かりました。
ジョレンは持って来ませんでしたので、立鎌をミニジョレンとして扱って、補修しました。
1段目の水路の流量が増えていくのを確認できましたので、次に、竹林下からの水路を点検しました。
すると、2段目に入る水路の途中に、穴が開いていて、その先は水涸れしていました。

これらの水漏れを止めて、水の流れを辿ると、湿地2段目の末端付近にも、水漏れ穴があって、そこから水涸れしていましたので、補修しました。

3ヶ所の水漏れ補修を終えたら、水路の流量が明らかに多くなりましたが、水面が3段目につながるまでには、少し時間がかかりました。


湿地地区では、ツリフネソウの花数が増えて、ホウジャクの仲間は忙しそうでした。


ヒメジャノメが茂みの縁にいました。


 9:45 気温 22.2℃、湿度 57.3%、暑さ指数 WBGT 17.9℃(危険なし)

上の田圃地区に移動する途中の木道脇に、カシワバハグマが咲き始めていました。

ノササゲも、咲いていました。


(上の田圃地区)
上の田圃地区のオダ場に着きました。
立鎌を使って、草刈りを行いました。
開花したツリフネソウは、できるだけ残して、アズマネザサ、ヒメコウゾ、カナムグラ、イノコヅチ、ジュズダマ、その他、柔らかい草なども、ザッと刈りました。
所々に残っていたヒメコウゾなどの切り株は、ノコギリで除伐しました。
オダは、竿の長さが短いように感じましたが、田圃の稲の状態から考えて、足りると判断しました。
木曜日チームが足りないと判断したら、モウソウチクを伐り出して、追加してもらおうと思います。






刈ったヒメコウゾの中に、ホシホウジャクの幼虫がいました。
気がつきませんでしたが、食草のヘクソカズラがあったのかも知れません。

田圃周辺のツリフネソウの開花も、盛期になりつつあります。



 11:30 気温 22.6℃、湿度 63.8%、暑さ指数 WBGT 19.3℃(危険なし)

草刈りは完了しました。
稲刈りの時は、つくった稲束を、一旦、木道の手摺にかけておいて、最後に、皆でオダ場に運んで、オダにかけるようにしていました。
今年は、植物の繁茂が著しいので、手摺に絡みついたカラスウリやカナムグラ、接していた枝葉などを取り除いておくことにしました。

先週、見つけたキタテハの蛹がついていたカナムグラは葉を落としていました。
これも、移動してもらいました。


帰り道のピクニック広場東階段の手摺に、外来種ヒロヘリアオイラガの幼虫がいました。


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