生田緑地の生物多様性保全活動

ハンノキ林の低木層の手入れなど  
日時:2024/10/15(火) 9:00〜12:00
活動参加:岩田臣生
場所:生田緑地 ハンノキ林

10/12(土)の里山倶楽部の時に、活動中の写真を撮るために、ハンノキ林の東側の水流近くに入ったら、低木層にクサギの幼木が沢山ありました。
そこで、この日は、前回、クサギの幼木(実生)を刈った所からハンノキ林に入り、育っていたクサギを除伐して、中に進みました。

アズマネザサなど、草本層の表面は、カラスウリ、ヤブマメ、フジなどの蔓性植物に被われていました。
それらを剥ぎ取り、オカウコギ、マユミなどを刈って、アズマネザサを刈って、進みました。
木道から見た時に、ツリフネソウを隠していた小山は、オカウコギ、ウグイスカグラなどを、蔓性植物が覆っているものでした。

ハンノキの幹で、コゲラがドラミングし始めたら、メジロの群がやってきました。
ウメモドキの実が真赤になっていました。

休憩しながら観察していたら、ウメモドキの紅い実を銜えたメジロがいました。


木肌の綺麗な黒い実をつけた低木がありましたが、樹種は分かりませんでした。
この季節、実をつけている樹木ぐらいは、分かるようになりたいと思うのですが、・・・。


根元近くには、コマユミが朱い実をつけていました。


低木層が疎らになってきたら、水辺のミゾソバや、伐採更新中の斜面などが、近くに見えるようになりました。
数年前のハンノキ林の林床とは、感じが変っていて、自分のいる位置のイメージがだいぶ異なっていました。
2007年にハンノキ林の保全活動を始めた時のように、ハンノキ林内の樹木調査などをやった方が良いかも知れません。
一昨年から伐採してきた低木が、殆ど、萌芽していました。
萌芽する樹木は、もっと低い位置で伐採して、樹種によっては萌芽更新を検討した方が良いかも知れません。
ハンノキ林は、ハンノキだけの樹林ではなくて、草本層〜低木層が多様性に富んだ樹林を目指したいと思っています。





少し休憩しようと思っていたら、来園者に呼ばれました。
貴重種が復活したから、保護しろというのです。
植生管理が不十分だ、もっとしっかり手を入れろとも言われました。
教えられた貴重種は、2016年に消えた植物でした。
保護措置を行うことを約束して、整備事務所に上がったものの、体力は残っていなかったので、生田緑地の指定管理者に緊急処置をお願いしました。
そして、後は、明後日の活動で対応することにしました。


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