谷戸の水辺保全 日時:2024/10/22(火) 9:00〜12:00 活動参加:岩田臣生 場所:生田緑地 上の田圃地区、湿地地区、竹林下谷戸、ハンノキ林東支谷戸 今日は、谷戸の水辺を観察し、必要な手入れを行い、ハンノキ林東支谷戸の水辺の手入れを行うつもりで、谷戸に降りました。 まず、上の田圃まで降りました。 導水路のパイプが詰まっていたので、掃除して、水を流しました。 上の田圃は、上の段も、下の段も、水が非常に少ない状態でした。 陽射しが無いためか、トンボの姿がありませんでした。 土嚢堰の下の方から水が出ていたので、土嚢を積み直しました。 土嚢の裏に、ヤマトクロスジヘビトンボの幼虫がいました。 水面が広がり始めているのを確認して、下の田圃辺りまで、観察に行きました。 下の田圃は、ミゾソバなどが覆い尽くしていました。 辺りのミゾソバは、ツリフネソウを押しのけて咲いている感じでした。 下の田圃周辺は、ミゾソバの花が終わってから、草刈り、田圃の手入れなどを行うことにします。 アオツヅラフジ(別名、カミエビ)が、青黒色に熟した実をつけていました。 上の田圃の辺りに戻りました。 明日には、湛水すると思います。 田圃上の水路の深さが途中から浅くなっていました。 これは同じ深さにしておかないといけません。 ミゾソバの花には、イチモンジセセリが吸蜜に来ていました。 湿地地区に入りました。 ハンノキ林からの水を受ける水路は問題なく流れていましたが、1段目から2段目に移る水路の水は非常に少なくなっていました。 調べると、ノハラアザミの根元付近の水漏れ穴から、直接、2段目に流れ出していましたので、この穴を塞ぎました。 湿地地区2段目は水面が広がっていて、3段目に流れていました。 暑さが気にならない季節になり、ツリフネソウの花期も終期になりましたので、そろそろ、樹木の伐採、水辺の攪乱などを考えても良いと思いました。 管理のために歩く場所は、毎回殆ど同じなのですが、注意していないと、ジョロウグモの巣をかぶってしまいます。 こうした場所は、飛翔昆虫も利用するので、ジョロウグモが巣を張るのでしょう。 先週、水辺保全活動を行った竹林下水流の状態を観察しました。 すると、どうしたことか、水流は止まっていました。 水の浸み出しが予想されたので、草刈りを行って、泥上げをした場所だけに、浸み出しがありましたので、泥上げと水漏れしそうな場所の締固めを行ってみました。 ハンノキ林東支谷戸に移動することにしました。 途中、湿地地区上のシロヨメナの開花を確認しました。 アズマネザサ刈りが遅れたり、手入れが悪かったのか、まだ、疎らにしか咲いていません。 衰退した原因は、辺りが暗くなってきたのかも知れません。 アケボノソウは、開花している花の数が増えていました。 それから東支谷戸に入って水辺づくりの活動をしていましたが、その1時間半ほどの間に、このアケボノソウの観察に訪れる来園者が 20名程いました。 気になって、時々、観察していると、スマホなどで、写真を撮りまくっていました。 ハンノキ林東支谷戸では、水溜まりづくりなどを行いました。 昨年12月に掘った水溜まりは、殆ど、土砂で埋まっていました。 先ずは、ここの泥上げを行いました。 それから、その北側の斜面下につくってきた水溜まりの泥上げを行いました。 その水溜まりの縁には、ホトトギスが咲いていたようで、実がついていました。 周囲のアズマネザサのヤブには、ノササゲが紫色の実をつけていました。 その奥から、この谷戸を眺めました。 大きな水溜まりを掘って、下方につなげたいと思いましたが、休憩しました。 最初の水溜まりには、水が溜まってきました。 東支谷戸谷底部に育っていた樹木は、少し減らしました。 この日の活動を終えて帰る途中のピクニック広場下に咲いていたアザミの葉上に、コツノゼミの仲間がいました。 |
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