第08-04回 生田緑地植生管理協議会市民部会
2008/9/29 更新
「萌芽更新地区の伐採更新を計画する」
日時 9月28日(日)10:00〜12:00
場所 生田緑地萌芽更新地区
参加 毛部川弘行(かわさき自然調査団)、小泉恵佑(同)、下口達夫(同)、雛倉正人(同)
   飯室 健
   堀江洋(川崎市北部公園事務所)
   市民部会事務局/岩田臣生(かわさき自然調査団)、岩田芳美(同)
                  参加者8人

昨年度の市民部会において目標植生を決め、今年度伐採更新に着手することにした萌芽更新地区を対象に、 実施する作業内容を検討するワークショップを行いました。 資料として、北部公園事務所の当時の資料からデータをマップと表に整理したものを準備しました。


そして北部公園事務所前において、この資料をもとに、1998年12月の伐採の前後の当該樹林の様子をイメージすることから始めました。
1200平方メートルの生田緑地としては緩い傾斜の西向き斜面に、平均直径22cmのコナラ55本、同28cmのクヌギ、同16cmのイヌシデが18本で、 この3種で高木本数の71%を占めていたというデータからコナラ、クヌギを主体とした典型的な雑木林であったとイメージされました。
また、当時を知る岩田芳美の話からアズマネザサが密生していたことがイメージとして追加されました。
次に、伐採後の様子をイメージしました。
コナラ46本、クヌギ27本、イヌシデ13本、エゴノキ1本、ヤマザクラ1本、ケヤキ1本が伐採され、その他は残されたことになっています。 また同時に、コナラ苗59本、クヌギ苗45本、エゴノキ苗5本が補植されたようです。
このことから伐採後の様子をイメージするのは経験の無い私たちには困難でした。
ここまでイメージを描いた後に現地に向かいました。


現地では、まず外周の園路を歩いて規模と全体の地形を頭に入れながら、同時に残置された大径木などを確認することにしました。 ところが、ところが、開始まもなく、図にある大径木が実際には無いことに気付き、また株立ち樹木の周長として示されていたデータが幹の周長ではなく、株全体をまとめての周長であったらしいことが判明しました。資料が信頼できないということが分かったのです。



その後、林内に入り、10年前に伐採された樹木がどうなっているか、補植された苗がどうなっているかなどを調べていきました。
伐採された樹木は萌芽したものの少し成長したところで枯れてしまっていました。 補植された樹木は枯れたものもあり、成長しているものもありました。 クヌギは直径12cmほどに成長しているものの、コナラは同3cm程度と成長の度合いは大きく異なることが分かりました。 また、当時直径10cmほどであったムクノキの直径は30cmを超えていました。


思い思いに林内を観察してから集まって意見交換を行いました。
その結果、12月の市民部会においては、第一段階として、将来に渡って残置する樹木と萌芽更新の対象とする樹木を残して、 その他の樹木やアズマネザサを伐採することを決めました。
その伐採後、更めて、萌芽更新の対象とする樹木を選ぶワークショップを開くことにしました。

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