生田緑地の植生管理

2009年度第6回市民部会
《植生管理のモニタリング》


日時 2009/9/27(日)10:00〜13:00
場所 生田緑地
参加 草野昌代
   かわさき自然調査団植物班(吉田多美枝、佐藤登喜子)、水田ビオトープ班(雛倉正人、前田 宏) 
   北部公園事務所(堀江 洋)
市民部会事務局 岩田臣生、岩田芳美

今年度第6回市民部会は萌芽更新地区を対象に植生管理を評価するための樹林のチェックを新たに用意したチェックシートを使って行いました。
曇空で暑さは差程でもなかったのですが、蚊の襲来は避けられませんでした。
活動はまず地区内の高木層から草本層までを見て歩き、保護した方がよい樹木には名札をつけ、無い方がいいと思われる樹木には赤いテープで印付けを行いました。

北部公園事務所前に集合しました。
萌芽更新地区に移動しました。
樹林に入って観察調査を行い、名札や印付けを始めました。
実生のコナラやイボタなどにも名札と黄色の目印をつけ、周囲のネザサを刈り込んで目立つようにしました。
最後に園路に集まって、チェックシートに記入しながら意見交換を行いました。

生田緑地植生管理評価カルテA
対象地区区域図
目標イメージ よく管理された里山のクヌギ・コナラ林
定期的に萌芽更新が繰り返される明るい林
植生管理の経過 1998/12 コナラ林伐採、補植(北部公園事務所)
1999/4 モニタリング開始
2008/1/19 市民部会で目標植生を検討
2008/2/17 市民部会としてササ刈り、落葉かき
2009/1〜2 目標の雑木林に向けて無いほうがいいと思われた樹木を伐採
2009/6/9 市民部会で植生調査

生田緑地植生管理評価カルテB
 評価 優占種の名前と状況特記すべきこと 大事に育てたいもの排除した方がいいもの 備考
高木層6.2 ヤマザクラ、イヌシデ、ムクノキ  ヤマザクラ、クヌギムクノキ  
亜高木層3.2 クヌギ、コナラ下枝が枯れている。 クヌギ、コナラヤマグワ、アカメガシワ 密集、日照不足
低木層2.7 ムラサキシキブ  ゴンズイ   
草本層3.7 アズマネザサマユミが多く見られた。 サワフタギ、ウグイスカグラ、ゴンズイ ハリギリ、アカメガシワ、ヤマグワ  
評価は、参加者の評価点の平均です。

次回の植生管理について
管理の種類時期 内容
下草刈り今年度冬期 アズマネザサを中心に、目印をつけて保護するもの以外の草本層
落葉かき今年度冬期  
樹木伐採今年度冬期 印付けした高木(ムクノキ)
植樹  林縁にガマズミ、ウグイスカグラ、ゴンズイなど

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation