里山倶楽部Ｂ
【2020/3/7 更新】

第 15 回里山倶楽部Ｂ（新たな伐採更新のためのアズマネザサ刈り 7日目） 日時　2020年 3月 7日(土)　10:00〜13:00 場所　生田緑地 芝生広場上雑木林 A09-8 参加者　東　陽一、北川英樹、工藤思由、藤間�X子、吉澤正一、山本栄行、山本優馬（5歳）、山本環希（2歳） （かわさき自然調査団市民部会事務局）岩田臣生、岩田芳美　　　10 名 昨年末、生田緑地芝生広場上雑木林において、萌芽更新地区、皆伐更新地区に次ぐ、3 回目の伐採更新を計画し、生田緑地自然環境保全管理会議の承認を得て、 1/11(土) にアズマネザサ刈りに着手しました。 自然会議においては、先ず植生管理計画を提出しろという意見もありましたが、落葉広葉樹林の若返りのための伐採更新を目的とするということ、 活動主体が特定非営利活動法人かわさき自然調査団であるということで充分だと考えています。 伐採更新は、現地が有する資源の活性化を図る活動であり、 植物同士の生存競争への立ち入り方については、当該地区にあるべき植物が有り続けられるように手を貸す程度のことだと思います。 現地の資源に関係なく、恣意的に、人為によって、樹林の構成を計画して創ることは、生物多様性の観点からは必ずしも適切だとは思えません。 当該地区は 10 年以上、下草刈りなどの管理を行っていませんでしたので、地区内の微妙な地形、生育している植物、棲息している動物などについての情報が皆無でした。 そこで、里山倶楽部の活動としてアズマネザサ刈りを行いながら、現地の状態を観察し、活動 7 日目にアズマネザサ刈りを終え、活動途中で各所に積んでおいた材を園路近くに移動して積み直し、 斜面に転がっていた倒木の片付けにも手を着けました。 今後、秋までに、高木層〜低木層の樹種と活力度、草本層の植物などを調べて、伐採手順などを検討し、今秋から高木層の伐採にかかりたいと考えています。 普通に考えれば、皆伐更新地区で行ったように、短期間に全てを伐採して、埋土種子からの発芽を促して、新たに雑木林を育てるべきなのかも知れません。 しかし、当該地区内には失いたくない植物があることから、皆伐更新によるインパクトの影響が心配されました。 そこで、可能な限りインパクトの小さい伐採更新を目指したいと考えています。 そのために、伐採の手順などを、植物の活動が活発な春〜夏期の状態を観察し、秋までに、現地で、計画したいと考えています。 残っていたアズマネザサは園路沿いに僅かだけでしたので、これは直ぐに終わりました。 刈ったアズマネザサや落枝などを積むための支柱は太めのアズマネザサを使いました。 転がっていた大きな倒木の片付けにも取り掛かりました。 上空をトビが飛翔しました。 アズマネザサに埋もれていたベンチを露わにして、活動を終えることにしました。 休憩しました。 ツノハシバミが数株あって、雄花序を垂らしていることを確認しました。 集合写真を撮りました。 ヤマツツジの新葉が枯葉色の景色に命を吹き込んでいました。 帰り道、ウグイスカグラが咲き、キブシも黄色を濃くしてきました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation