第 10 回里山倶楽部 芝生広場上雑木林の伐採更新 2020 樹木伐倒 (1) 日時 2020年 10月 25日(日) 10:00〜13:30 場所 生田緑地 芝生広場上雑木林 A09-08 参加者 東 陽一、岩渕裕輝、加登勇司、北川英樹 (かわさき自然調査団市民部会事務局)岩田臣生、岩田芳美 6 名 芝生広場上雑木林の伐採更新を決断し、今年 1〜3 月にアズマネザサ刈りを行い、今秋から樹木の伐採を始めることにしましたが、週末の天気に恵まれず、 1 ヶ月以上延期を繰り返していましたが、秋晴れとなって第 10 回里山倶楽部を開催することができました。 里山倶楽部の活動としては久し振りの樹木伐採です。 里山倶楽部では、参加者が少ないために、思うようにロープで引っ張ることができずに苦労する回が続いていたので、この課題を解決するために、ローププーラーなるものを購入しました。 今回は、これを初めて使いました。 今年の春〜夏の活動で、当該地区には、コナラ 43、サクラ 19、シデ類 16、クヌギ 13、エゴノキ 10 などの高木が確認されました。 殆んど全てのコナラの根元付近に、カシノナガキクイムシの穿孔が見られ、7〜8 月には枯れ始めたものもありました。 生田緑地のナラ枯れはコナラの大径木に集中しています。 コナラは薪炭林として管理されていた時代を物語る遺産かも知れませんが、現在のような大径木がつくる景観ではなかったはずです。 大木化して、カシノナガキクイムシの攻撃を受け易くなったコナラを保護する必要性はなく、 林床に沢山見られる実生を保護育成して、10〜15齢で萌芽更新を繰り返す管理に戻せば良いと考えます。 当該地区では、コナラと植栽樹のソメイヨシノは全て伐採しますが、その他は状態を見ながら考えようと思っています。 伐採は、当該斜面の下方(北)から上方(南)に向かって進めますが、今回は、中でも、倒れたり、折れたままになっている危険な枯木を伐採して片づける活動を行いました。 ローププーラーにセット販売されていたロープが 15 mだったので、これを張ってから、改めて樹高を見ると、斜面下方の高木は 20〜25mはあることが実感されました。 斜面下方の活動では、伐倒した樹木が区域外に飛び出すことも予想されますので、来園者の通行にも気を配らなければなりません。 来園者にとっては珍しい場面なので見物したがる人もいますが、速やかに立ち去ってもらうように促さなければなりません。 先ずは、高さ 5〜6mの所で折れたまま、ぶらさった状態になっていた樹木など、活動する上で危険な倒木などを片づけました。 続いて、そこに隠れるように立っていた直径 40cm、高さ 17m ぐらいの枯れたサクラを伐採しました。 勿論、伐採はノコギリで行います。 また、枯木でありながら、腐朽の気配が無く、なかなか倒れてくれませんでした。 久しぶりの大径木の伐採に手こずってしまいましたので、この雑木林の伐採には何日かかるだろうかと心配になりました。 活動中、上空の樹冠の切れ間から、オオタカが降りて来ようとしたものの、私たちに気が付いて急停止して、飛び帰るということが 2 回ありました。 また、いつの間にか、アオスジアゲハの幼虫が体についていて、驚かされました。 活動を終えたところで集合写真を撮りました。 参加者のチームワークは良くなっていて、事故も無く、都市公園のレクリエーションとして行う伐倒としては良いスタートであったと思います。 枯れたサクラの伐採に手こずり、13時を過ぎてしまいましたが、大福や焼き芋を食べて休憩してから、事務所裏の倉庫に戻り、解散しました。 少しながら、斜面裾部から危ない樹木などが消えました。 |