令和 4 年度第 5 回里山倶楽部 <谷戸のセリバヒエンソウ駆除> 日時 2022年 5月 7(土) 10:00〜13:00 場所 生田緑地 梅の木広場(C02)、上の田圃地区(B06) 参加者 東 陽一、伊澤高行、北川英樹、吉澤正一 (事務局)岩田臣生、岩田芳美・・・6 名 西口トイレ 今朝の西口トイレには、フタホシコヤガ、トガリエダシャク?などの蛾がいました。 整備事務所の外壁には、オオエグリシャチホコ(蛾)がいました。 集合時間までに少し時間があったので、雑木林のイカリソウの仲間を覆っていたアズマネザサを刈りました。 すると、イカリソウの葉上に、ハネナシコロギス(オス)の幼虫がいました。 これは、茅ケ崎の岸さんに写真同定していただきました。 参加者が集合したので、谷戸に降りました。 ハンショウヅル、オカタツナミソウなどが咲いていました。 今回の活動場所である梅の木広場に着きました。 中央広場側の梅園と違って、ここの梅園はあまり手入れされることが無く、林床にハナダイコン、セリバヒエンソウなどが蔓延っていました。 今回は、この広場の梅の木の下や、柿の木の下、そして田圃上草地について、セリバヒエンソウを一掃するべく活動しました。 中間の休憩を取りました。 シラケトラカミキリが、地面を歩いて現れました。 体長 1cmほどのカミキリムシの仲間で、コナラなど、ブナ科樹木の材や花粉を食べるようです。 後で写真を見たら、脚が一本ありませんでした。 休んだついでに、集合写真を撮りました。 活動を再開しようとした時に、今まで活動してきた場所がどうなったか、その状態を知りたいという意見がありました。 そこで、谷戸の末端まで歩いて、自然観察会を行い、水田ビオトープ班の活動についても説明しました。 この日の参加者は、里山倶楽部に参加して雑木林の伐採更新における大径木伐採で活躍していて、それから調査団水田ビオトープ班に入団したメンバーでしたので、 水田ビオトープ班の活動についてのオリエンテーションは行っていませんでした。 良い機会なので、上の田圃地区〜下の田圃地区〜ヨシ原地区についての自然の状態と保全活動について説明しました。 田圃には、シオヤトンボ(オス)が来ていました。 シオカラトンボの未熟個体も見られましたが、シオヤトンボは、神奈川県東部地域では激減していて、県レッドデータブックでは要注意種となっている生物であることなどを説明し、 水田ビオトープ班では、生田緑地から消えることが無いように水辺保全活動を行っていることを話しました。 周辺地域から消えつつある生物が棲息できる環境を保全することは、水田ビオトープ班の大切な活動であると考えています。 エノキの葉上に、ヒオドシチョウの幼虫がいました。 観察会を済ませて、駆除滑動を再開しました。 田圃下草地を観察しようと入ったら、ヤマサナエが飛び出しました。 セリバヒエンソウ駆除をしていた参加者が、草むらにツチイナゴを見つけて、大きなバッタがいると大騒ぎになりました。 枯草の下で成虫越冬したツチイナゴは、体長 5〜6cmですから、大きく見えたのでしょう。 クビキリギスは、成虫越冬であるためか、褐色型も、緑色型も、この辺りでは良く出会います。 関東地方以西に分布するキリギリスの仲間です。 雨で濡れた草や葉が乾いてきたのか、草地の表面に、ホソヘリカメムシ、ハリカメムシなどのカメムシが現れるようになりました。 ヒメコウゾの葉上には、ホソヘリカメムシが現われました。 オヤブジラミの花に、ホソヒラタアブが来ていました。 クロハネシロヒゲナガ(メス)が飛び回っていました。 雨に当たって落ちたのでしょうか、ベニカミキリが草地にいました。 生きもので賑わう季節になりましたので、生きもの観察を楽しみながらの活動となりました。 駆除したセリバヒエンソウはしっかり結実していましたので、全て袋に入れて、持ち帰りました。 |