里山倶楽部
【2022/9/17 更新】

令和 4 年度第 14 回里山倶楽部 ＜飯室山南地区の伐採更新（アズマネザサ刈りなど）＞ 日時　2022年 9月17(土)　10:00〜13:00　曇 場所　生田緑地　飯室山南地区 参加者　伊澤高行、加登勇司、北澤千晴、��木遼子、��木冴由(小1)、吉澤正一 事務局　岩田臣生、岩田芳美・・・8 名 現地に向かう途中、桝形山には、ゴンズイやコバノガマズミの実を観察できました。 飯室山南地区には、2010年末に、400平方メートルの雑木林を皆伐して、自然発芽した樹木を育てている皆伐更新地区があります。 生田緑地では、2018年夏にカシノナガキクイムシが侵入して、ナラ枯れが始まりましたが、カシノナガキクイムシは若い健康なコナラなどには侵入できないという知見に基づいて、 伐採更新による若齢林づくりが有効なナラ枯れ対策であると考えて、新たな伐採更新を計画することになりました。 飯室山南地区においては、コナラ若齢林となった皆伐更新地区の下側（東側）隣接地で、小規模な皆伐更新を行うことにして、本年 1〜2月に大径木を伐倒しました。 今回は、この新たな伐採更新地区（皆伐更新地区拡張域）の状態を観察して、発芽したコナラやヤマザクラの実生などを保護する活動を計画しました。 皆伐更新地区は、若い雑木林になっているので、4/30(土)の里山倶楽部でのアズマネザサ刈りによって、 林床のアズマネザサは低く、疎らな状態が保たれていました。 これに対して、伐採して間もない当該拡張区域は、アカメガシワやヌルデなどが発芽、繁茂して、伐採跡地特有の景観を呈していました。 4月に始まっていたコナラの発芽がどうなったのかなど、一見しただけでは分からない状態、アズマネザサさえ見えないような状態でした。 里山倶楽部のアズマネザサ刈りは、基本的にはアズマネザサだけを刈る活動をお願いしていますが、ここではそれでは間に合いません。 大きく育っているアカメガシワや、ヌルデを取り除かないと、実生やアズマネザサの状態を確認することもできません。 アカメガシワは簡単に引き抜けるので、引き抜くこと、鎌で刈ると、来年以降も萌芽してくることなどを話しました。 また、夏期のヌルデは、鎌で刈ると、樹液が出るので、敏感な人は、これでかぶれるため、これも引き抜くように、お願いしました。 一汗かいたところで休憩して、集合写真を撮りました。 後半は、大きく育っていたキリ、タラノキ、アカメガシワ、ヌルデなどが斜面から消えて、アズマネザサ刈り中心の活動になりました。 伐採した大径木からは萌芽しないと思って、伐倒しただけでしたが、伐倒した伐り株２株から萌芽が見られました。 南側隣接地のコナラ大径木のナラ枯れが始まっていました。 排出されたフラシの中からは、カシノナガキクイムシが見つかりました。 活動中、小さなサンショウの実生に、ナミアゲハ幼虫がいました。 コミスジが飛来していました。 2014年11月からモウソウチクの除伐を行っていた周辺雑木林のうち、東側の尾根上は、活動時に気になったアズマネザサを刈っていましたが、 ここにもコナラ実生が育って、大きいものは１ｍを超えていました。 ここも、一度、広い範囲でアズマネザサ刈りを行えば、コナラ林に育てられると思われます。 帰りに、皆伐更新地区の雑木林も観察しました。 胸高直径 10cmを超えた樹木が多くなりました。 コクワガタとヨツボシケシキスイが、発芽して 12年経った若いコナラの樹液を吸っていました。 アズマネザサ刈りは夏刈りが有効なのですが、夏の暑さの中での活動は辛いものです。 ここまで活動しておけば更新できるだろうという状態になったところで、この日の活動を終わりにしました。

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