令和 4 年度第 18 回里山倶楽部 <ハンノキ林東地区の伐採更新(大径木伐採)> 日時 2022年11月5(土) 10:00〜13:00 曇 場所 生田緑地 ハンノキ林東地区(A07-12) 参加者 伊澤高行、植木英生、加登勇司、北川英樹、吉澤正一 事務局 岩田臣生・・・6 名 今回はハンノキ林東地区(A07-12)の伐採更新としての大径木伐採の3回目です。 狭くて、急な斜面ですので、斜面内で伐採を完結するために、伐採する大径木の順番と伐倒方向の選定は大事です。 今回は、迷いましたが、斜面中央部の枯れたコナラを伐倒することにしました。 倒そうとする方向にあるイヌシデは大きく枝葉を張っている上に、3/5(土)の里山倶楽部の時に伐採したヤマザクラがかかっています。 そこで、この枯れたヤマザクラを先に片づけることにしました。 次に、この日の伐採対象にした枯れコナラのできるだけ高い位置にロープをかけました。 そして、ローププーラーのポンピングを行う場所を斜面上の園路上に設定し、ローププーラーをセットしました。 ロープはセットしたので、追い口を伐り始めました。 望んでいた方向より少し谷側を向いて、枯れコナラ大径木は倒れました。 少し谷側を向いてしまったのは、もともと谷側に向いていた樹木であったからで、当該コナラの先端は湿地を叩いてしまいました。 湿地は、ハンノキ林の(A07-11)と(A07-12)の間の支谷戸で、ミヤマシラスゲが繁茂し、ゲンジボタルを始め、様々な水辺の生物が棲息している水辺です。 伐倒はできるだけ斜面内に留めたいと考えていますが、1本のロープで引っ張ったぐらいでは、思う方向に倒すことができませんでした。 湿地に落ちた材は、引き上げられるものは引き上げ、斜面下端部に置くようにすることを考えています。 中間の休憩は少し遅くなってしまいましたが、一息入れることにして、斜面上の園路で休憩し、記念の集合写真を撮りました。 その後、ハンノキ林の水辺に突っ込んでしまった材について、伐れる部分は伐って、引き上げられる材は引き上げる活動を試み続けました。 斜面の外に出てしまった材の全てを片づけることはできませんでしたが、時間をみて活動を終えることにし、生田緑地整備事務所裏に戻って、今回使用した道具の手入れを行ってから解散しました。 今までの3回の大径木伐採の活動で4本の枯れコナラを伐採しました。 次回は、北端部にある枯れコナラ大径木か、今回伐採した枯れコナラ大径木の南側のイヌシデの伐倒を行うことを検討します。 生きているイヌシデを伐採するのは残念ですが、ハンノキ林保全のためには、当該地区は低木林として管理するべきと思います。 イヌシデの材は硬いので、今のうちに伐採して、萌芽更新できるなら、それもありと考えています。 今年のコナラは豊作で、急斜面にも、ドングリが沢山転がっています。 実生を育てるためには、斜面中央部には、日陰をつくるような大木は無い方が良いと思います。 里山倶楽部の大径木伐採に参加しているメンバーは、自分で考えて行動できる人たちで、お互いに協力しあえる関係が醸成されているので、危険を伴う活動でありながら、楽しく活動できています。 でも、一般来園者の安全と伐採活動を容易にするために、そろそろ斜面上側の園路を閉鎖していただきたいと思います。 北部公園事務所の時代には、職員の方が何かと気を配っていてくれて、支援・協力の申出などがあったと思うのですが、生田緑地整備事務所の体制になってからは、 生田緑地の水辺や雑木林を見ていないように思えてなりません。 生田緑地という都市公園の管理を児童公園と同様に扱ってしまう行政は、川崎市には似合わないと思います。 |