生田緑地観察会“春の谷戸の自然”
主催 青少年科学館


日時 2012/4/8(日) 10:00〜12:00 晴 
ガイド講師 水田ビオトープ班 岩田臣生 
観察会参加者 14名

平成24年度第1回の生田緑地観察会です。
スミレの季節です。第一目的は生田緑地産のスミレをできるだけ多く観察してもらうことにしました。 そのためには、あちこち歩き回ることになりますが、この日の参加者は問題なく歩けました。
結果として、ヒメスミレ、タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン、ニオイタチツボスミレ、スミレ、ヒゴスミレ、コスミレ、ケマルバスミレ、オカスミレ、 アオイスミレの10種を観察しました。 1回の観察会で10種のスミレを観察できるというのは、生田緑地の凄いところだと思います。
第二の目的は、クスノキの辻〜七草峠〜ピクニック広場〜萌芽更新地区〜ハンノキ林〜梅畑〜田圃〜ヨシ原と歩きながら、 出会ったスミレ以外の動植物も観察していくことです。
黄色の花/タンポポ、キブシ、ヤマブキ、ケキツネノボタン
白色の花/オランダミミナグサ、ミドリハコベ、ウシハコベ、ナズナ、タネツケバナ、フッキソウ、モミジイチゴ、コブシ
青〜青紫色の花/オオイヌノフグリ
赤〜赤紫色の花/ウグイスカグラ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ
淡青色の花/キュウリグサ、ヤマルリソウ
その他/スズメノヤリ
カエルの仲間/アズマスキガエル幼生、シュレーゲルアオガエルの鳴き声
昆虫/スジグロシロチョウ、キタテハ
春の谷戸を歩いていると、麦と一緒に渡来したと言われている史前帰化植物が多いことに気がつきます。
この日に観察したミドリハコベ、ウシハコベ、ナズナ、タガラシ、タネツケバナ、キュウリグサ、オオバコのほか、ミミナグサ、サギゴケ、ヤエムグラ、ハハコグサなど 11種があげられます。 これらは在来種として扱ってかまわないと思いますが、生田緑地産の遺伝子を継承しているかどうかということを意識しながらの観察を行いました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation