生田緑地の谷戸の自然保全活動

ヒメアカネ、マユタテアカネに出会いました
日時 2010/10/16(土)
場所 生田緑地の谷戸
生田緑地からヒメアカネは消えたのかと思っていたところ、昨年8月中旬に谷戸で初めて出会い、驚かされました。 今日は 2匹が縄張り争いをしていました。
と言っても、ヒメアカネだと確信したのは、帰宅後、写真を見て、茅ヶ崎の岸さんに判断を仰いでからのことでした。
作業中は小さなアカトンボぐらいにしか思わず、写真を撮っておいたのです。 何しろ、秋の日射しを浴びてのんびりという感じではなく、2匹がお互いを意識しているようで落ち着きがありませんでした。
池の水面が広がると飛んできて、水際のヨシの葉に止まったりもしていました。
これがヒメアカネだと分かった時は嬉しくなりました。
マユタテアカネ♂ 4〜5匹が狭い水辺に縄張りを張っているようでした。 その間を縫うように♀が産卵していました。
時々、水面に波紋ができて、小さなアメリカザリガニがいるようだと感じました。
そこで、田圃で使っていた網を借りてきて、ここでもアメリカザリガニの駆除をすることにしました。
それにしても、田圃の周囲で見かけるマユタテアカネが少なく心配していましたが、こんな所に集まっていたとは驚きでした。
谷戸には今、ミゾソバが広がって咲いています。 クマバチ♀が花から花へ移動しながら吸蜜していました。 アキノウナギツカミも目立たない花を咲かせようとしています。



アメリカザリガニ駆除、カナムグラ駆除
日時 2010/10/16(土)10:00〜14:30 晴
場所 生田緑地 上の田圃、ヨシ原
参加者 岩田芳美

午前中は、上の田圃のアメリカザリガニを採集しました。
アメリカザリガニ(〜3cm×94、4cm×2)96匹を採集しました。 手網で掬っていると、ホトケドジョウやマメゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウも採れました。
ハイイロゲンゴロウは高水温にも強く、田圃でよく見られますが、水生植物の少ない、浅い水域が好みのようです。
環境への適応能力は高く、全国各地の至る所に棲息しているが、個体数はそれほど多くないという情報もあります。

生田緑地に敷地を接しているYさんが農作業に出ていて、久しぶりに、ご夫妻にお会いしました。
立ち話をしていると、垣根を覆ってしまったカナムグラが気になるようでした。 そこで、お昼を済ませてからカナムグラ取りをすると約束しました。

カナムグラを取ると、下に生えていたはずのカサスゲも弱って、消えている場所もありました。



湿地の水辺の管理
日時 2010/10/16(土)10:00〜14:30 晴
場所 生田緑地湿地
参加者 岩田臣生

湿地の一番上の段の池の水が消えかけていたので、この日は湿地の水辺の手入れをすることにしました。
ジョレンを入れてみると、土砂が大量に流れ込み、池一面を10cm程度の厚さで覆っていることが分かりました。
まず、この泥を水際に退けて、水面を広げました。
作業中にアメリカザリガニ 2匹(8cm)を採集しました。他にはホトケドジョウがいました。
掬った土砂の中にはオニヤンマのヤゴがいました。
ヨシの茂みに生えていたセイタカアワダチソウも取り除きました。黄色の花を開き始めていました。

池からの水路にも水が流れるように手を入れました。
周辺にはツリフネソウ、オオミゾソバ、アキノウナギツカミ、ゲンノショウコ、ノハラアザミなどが咲いています。
時々、オニヤンマが飛来しています。

3段目の水辺でマユタテアカネが産卵していました。
でも、よく見ると小さなアメリカザリガニがいそうです。
早速、網で掬って 382匹(〜3cm×380、4cm×2)を採集しました。
他には、ホトケドジョウ、マメゲンゴロウなどがいました。



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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation