生田緑地の谷戸の自然保全活動




里モニ) 水環境調査
日時 2012/1/25(水) 10:30〜12:30 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

23日の夜から24日にかけての雪が残る生田緑地で水環境調査を行いました。
雨や雪の直後の調査は避けるべきかも知れませんが、気温や水温が最低になっているかも知れないとの気持ちがあって、敢えて調査することにしました。

10:55〜11:10 K ヨシ原の池
木道の一部に、こんな模様が見られました。

池は凍っていました。厚さは8mm。 割ったらアメリカザリガニ(2〜3cm)が数匹逃げ回っていました。 水温は 1.2℃でしたが、氷の下で活動していたようです。
大きな個体は見当たりませんでしたが、巣穴らしきものがありました。


11:10〜11:23 B ヨシ原階段下の水流
木道末端の階段の下に位置する流れですが、これはホタルの里整備事業で造成された水路です。
板の護岸は完成後2年ほどで漏水して、板に接する土を削っていましたので、土嚢などを使って毎年手を入れてきました。
水温は4℃でした。

11:26〜11:40 A 下の田圃裏の水流
岸の地面には5〜6cmの高さに霜柱が立っていて、その上に雪が薄く積もっていました。
水温は8℃でした。


11:45〜11:55 H 上の田圃の導水路
上の田圃の下の段には氷が張っていましたが、上の段には張っていませんでした。
導水路の水温が8℃あり、水量も0.47L/secと多いことから、上の田圃の上の段では凍らなかったものの、 上の段1枚の田圃を抜けた水の温度は大幅に低下しているのでしょう。
また、ここ(H)と下の田圃裏(A)の水流の水温が8℃で、Bが4℃となっているのは、AやHは斜面の下端部を流れていて、流れの途中でしみだしてくる湧水があるからではないかと考えています。

その氷の表面には、こんな模様ができていました。 どうして、こんな模様ができるのでしょうか。


12:00〜12:10 G 湿地3段目の池
湿地は白い毛布をかぶった状態になっていました。
昨年末の19日の水環境調査の時に池の泥あげをしておいた結果でしょうか、適度な水深がありました。
相変わらず流れ込む水流はありません。手をいれてから7年が経過しましたので、一度総点検をする必要がありそうです。


12:35〜12:50 C ハンノキ林上の池
池の周囲のハンノキは種子から育てたもののはずですが、他の木々に負けて元気がありません。
池から万葉公園までの間の樹林は、6〜7月に専修大学からの光を遮断できるような樹林に育てたいと思っていますが。


2012年1月25日 調査結果
調査地点 気温℃ 水温℃ 透視度cm PH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 4.0 1.2 100 6.6 BTB
B(中央水路末端) 3.5 4.0 100 7.1 BTB 0.80
A(下の田圃裏) 5.0 8.0 100 7.0 BTB 0.70
H(上の田圃への導水路) 6.0 8.0 66 7.3 BTB 0.47
G(湿地再生地) 6.5 3.8/FONT> 100 6.9 BTB
C(ハンノキ林上の池) 6.0 6.0 100 7.2 BTB




イネワラきざみ
日時 2012/1/25(水) 11:30〜12:30 晴
場所 生田緑地公園管理事務所裏
参加者 岩田芳美

倉庫前でイネワラを刻みました。
今年の稲刈りで稲を束ねるのに使う分を残して、残りは刻んで田圃に入れます。
雨漏りする倉庫のため、イネワラが濡れていて捗りませんでした。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation