生田緑地の谷戸の自然保全活動




湿地3段目の水辺管理
日時 2012/3/27(火) 10:00〜13:00 晴 19℃
場所 生田緑地 ハンノキ林下の湿地
参加者 岩田臣生、飯室 健、小泉恵佑

湿地3段目の水辺保全の2日目です。
若手2人の鍬の使い方を見させてもらいました。 大きく振りかぶって力任せに地面に叩きつけていた人は、手に肉刺(まめ)をつくっていました。 余程、フラストレーションが溜まっていたのでしょうか。
新しい備中鍬は軽く降り下ろしただけで地面に食い込み、チゴザサの根も切ってくれます。 8年前の田圃再生では、自宅から持ち出した古いスコップが刺さらずに苦労しましたが、この鍬を使うと気持ちよく突き刺さります。
しかし3段目のチゴザサは一部の場所に限られていて、全域が湿田状態にはなっていないことが分かりました。
足元の水面では、ケラが逃げまどっていました。青いサワガニは「何事が起こったのか」とでも言いたげに、のっそりと現れましたが、逃げようとしません。
セリは既に葉を広げていました。
日向で作業をしていると暑く、この暖かな陽気に誘われてか、キタテハが数匹、戯れていました。


上の田圃下の草地のカナムグラ駆除
日時 2012/3/27(火) 10:00〜13:00 晴 19℃
場所 生田緑地 上の田圃下の草地
参加者 岩田芳美、金子文隆、城本法子、雛倉正人

3月下旬になると、もうカナムグラが発芽してきます。 昨年、城本さんは、この時期から結実する時期まで、ひたすら駆除を続けていました。
駆除効率から言えばある程度成長してからの方がよさそうに思えますが、同じ場所に生育する他の植物の保護のためなので早い方がいいと判断して活動しています。
しかし、現存する種子の全てが発芽してくれるわけではなく、おそらく膨大な量の種子が眠っているのでしょうから、この戦いは限りなく続きそうです。


双葉から僅かに本葉が出たばかりのカナムグラです。 お浸しにして食べられるという情報もありますが、アレルギーを起こす人もいるので、アレルギー体質の人は絶対に食べるなという情報もあります。
キタテハの食草です。キタテハのために採るなという人もいますが、強い植物なので無くなることはありません。 それより、オオミゾソバやツリフネソウがカナムグラに負けないようにしたいと思って、駆除をしています。

休憩中にアズマヒキガエルの孵化したばかりの幼生を観察しました。

アズマヒキガエルの卵が孵化していました。

アブラチャンの花が咲き始めました。

アオイスミレが咲いています。 小さなレフレクターと三脚を用意して撮影している人がいました。

ヤマルリソウも咲いていました。

ヒメカンスゲが咲いています。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation