谷戸の水の管理と植物保護の活動
日時 2012/5/9(水) 10:00〜12:00 曇後小雨
場所 生田緑地 湿地〜下の田圃
参加者 岩田臣生
上の田圃へ水を引く木道下のパイプがコナラの花殻などで塞がれて、手前で水が溢れていました。
これは、花殻や落葉、泥などを掬い上げて、水を通しました。
上の田圃の上の段の畦には様々な草が繁ってしまいました。
カルガモの卵は消えていました。
トキワハゼが咲いていました。
ヤブタビラコの種子が弾けそうになっていました。
オナシカワゲラ類でしょうか。
草の茎に止まって交尾中でした。
上の田圃の下の段の排水口の堰の下の土嚢の下側に大きな穴が開いていて、水が無くなっていました。
土嚢を全て、外して、下の穴を確認すると大きなサワガニ2匹とアメリカザリガニ1匹がいました。
彼らが穴を開けたようです。
堰の下側にはオタマジャクシがかたまっていました。
底土面を平らにして、土嚢を積み直しました。
気がつくと、目の前をフワフワとクロハネシロヒゲナガ♂が飛んでいました。
見回すと4〜5匹が飛んでいます。
さらに、よく見ると♀もいました。
随分増えてきたのか、発生のピークにぶつかったのか。
嬉しくなりました。
アメリカフウロが花をつけていました。
アメリカフウロは北米原産の外来種です。
数年間の駆除の成果で、非常に少なくなっていますが、消えたと思っていたのでがっかりしました。
そこで、これを抜き取りました。
アメリカフウロを抜き終わって、見回すと、木道の近くにオニノゲシが1本、花をつけていました。
オニノゲシはヨーロッパ原産の外来種です。
勿論、これも駆除しました。
アオジョウカイやジョウカイボンも出始めたようです。
草の上で、雨に濡れた体を乾かしているのか、手足をなめるのに夢中のアオジョウカイがいました。
ジョウカイボンは、いつの間にか、背負い籠の中に入っていました。
アメリカフウロがあった場所には、トウバナが咲き始めていました。
シソ科のトウバナは田圃の周囲に群生します。
大きな卵嚢を抱えたコモリグモの仲間が葉の上にいました。
下の田圃に移動することにしました。
途中、下の田圃の上側の湿地にクロセンブリがいました。
クロセンブリはアミメカゲロウ目センブリ科の昆虫ですが、川崎市内では生田緑地と黒川で記録されています。
幼虫は肉食性で、これが多数生息していて、アメリカザリガニがいない水域が黒川にありました。
下の田圃では、泥の上に羽化に失敗したヤマサナエがジッとしていました。
雨にやられたのか、翅が伸びきっていませんでした。
ヤマサナエの羽化が始まったようです。
このヤマサナエを退けておいてから、その水路部分の泥を上げて、水が流れるようにしました。
また、田圃に出始めた保護対象植物のために、その周囲のオオミゾソバ、コナギ、アメリカセンダングサ、ヒメガマなどの植物の芽を抜き取る作業を行いました。
この田圃は深いので、水を落していない状態で入るのは危険です。
長靴がスッポリ泥の中に沈んでしまうことも度々起こりました。
また、裸足になって草取りをしておかないといけないかも知れません。
少し早いのですが、雨が降り出したので、活動を終えることにしました。
シラユキゲシやセリバヒエンソウの駆除
日時 2012/5/9(水) 10:00〜12:00 曇後小雨
場所 生田緑地 ピクニック広場下〜萌芽更新地区下
参加者 岩田芳美、金子文隆
シラユキゲシもセリバヒエンソウも、中国原産の外来種です。
セリバヒエンソウは谷戸のあちこちに広がってしまいました。
この日は調査団植物班と水田ビオトープ班が交代で毎年駆除を繰り返している場所のシラユキゲシ駆除から始めました。アズマネザサを刈り取りながらの作業でしたが思いの外に早く終わりました。シラユキゲシの数が減っているように思います。
続いて萌芽更新地区の駆除も行いました。こちらも減っているようです。今までの成果でしょうか。
10日ほど前から始めたセリバヒエンソウ駆除ですが、一向に衰える様子がありません。
園路わきの目立つ場所での駆除なので作業をしていると、何をしているのかと尋ねてくる人が何人もいましたが、その中には、一緒に手伝ってくれる人もいました。
有り難いことです。
ポツポツと雨が降り始めたところで今日の作業は終了にしました。まだまだ残っています。種をつけ始めた株もあり、早めの作業完了を目指そうと思います。
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