生田緑地の谷戸の自然保全活動




スジグロボタル調査
日時 2012/5/31(木) 10:00〜11:50 晴
場所 生田緑地 旧岡本谷戸、科学館裏谷戸、ハンノキ林上〜下の田圃
参加者 岩田臣生

スジグロボタル成虫の発生状況について記録を作成したいと思いました。
気候など様々な要因で年毎の変化はあると思いますが、5年、10年という単位でどの様に変化しているのかを知りたいと思いました。
ただ、何回も調査してピーク日を調べるようなレベルの作業は無理です。 普段の活動においてハンノキ林〜下の田圃のミヤマシラスゲの群落を観察して、1頭観察できたらシーズンが始まったと考えて、その他の水辺を1〜2回、 出現している個体数を記録する程度です。
この程度なら継続できそうです。 調査自体は楽しいものの、その他の活動も忙しいため、僅かの距離ではありますが、中央地区南側の地区を調べに行くのに負担を感じてしまいます。

旧岡本谷戸は、昨年、多摩区道路公園センターに頼んでロープ柵を設置してもらいました。 中央広場に遊びに来ている人がサワガニ獲りなどでこの水辺に入ることの無いようにするためです。
お蔭で、今年は植物、特にシラコスゲが繁茂していました。 そして、このスゲに止まっているスジグロボタルを11頭観察できました。

科学館裏谷戸の右岸には何回か手を入れてきましたが、ここでは観察することができませんでした。
左岸の野鳥観察舎前のミヤマシラスゲとシラコスゲの葉上で5頭観察しました。
また、放置されたホトケドジョウ中規模復元池の周囲のシラコスゲに4頭観察できました。

ハンノキ林上の池のミヤマシラスゲの葉上に1頭観察できました。
ハンノキ林下の流れに生育しているミヤマシラスゲの群落で4頭観察できました。

下の田圃上の湿地のミヤマシラスゲの群落では 4頭観察しました。 また、ムネクリイロボタルにも出会いました。 ここのミヤマシラスゲは広い範囲に広がって、木道から離れている部分については観察するのが困難になり始めています。
スジグロボタル ムネクリイロボタル
この日、スジグロボタルを調べていて、複数箇所でミカドガガンボやマダラガガンボといった大型のガガンボに出会いました。 大型のガガンボ類の発生する季節にもなったようです。
マダラガガンボ ミカドガガンボ


植物の保護のための草むしり
日時 2012/5/31(木) 11:50〜13:30 晴
場所 生田緑地 湿地
参加者 岩田臣生

湿地性の植物の復活を目指して、2004年11月から湿地にする活動を始めた場所を、私たちは単に湿地と称しています。 谷戸の大部分が湿地になった現在、湿地というだけでは何処のことか他の人には通用しない表現かも知れません。
湿地に繁茂するチゴザサは名前は可愛らしく、小さくて魅力あるピンクの花を咲かせるのですが、 地上茎を伸ばして地表を覆う勢いや固く絡み合う根などのため、弱い植物は負けてしまいます。 そこで、年数回の草むしりを必要としています。
今年は、チゴザサ等の根を取り除いてから保護植物の種子を蒔くことも試してみましたが、この種子の発芽も始まっていました。



カナムグラ駆除
日時 2012/5/31(木) 10:00〜13:30 晴
場所 生田緑地湿地
参加者 岩田芳美、城本法子

湿地のカナムグラはマント状に広がり始めていました。 そこで、この駆除を行いました。

抜き取ったカナムグラにキバラモクメキリガの終齢幼虫がいました。
キバラモクメキリガ終齢幼虫
ウラナミアカシジミが現れて、ヒメウツギの花で吸蜜していました。
ウラナミアカシジミ

生物観察をしながら帰途に着きました。

帰り道のピクニック広場でイチモンジチョウに出会いました。
イチモンジチョウ

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation