ヨシ原の池のアメリカザリガニ駆除
日時 2012/7/26(木) 10:00〜13:30 晴、34℃
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生、岩田芳美、山本脩介
前回の活動でヨシ原の池にクロスジギンヤンマのヤゴとアメリカザリガニがいることが分かったので、本格的にアメリカザリガニの駆除をしておくことにしました。
谷戸へ降りる階段の手すりにシャチホコガ(シャチホコガ科)の幼虫がいました。
イモムシなのに脚が長くて、何とも異形な幼虫です。
ここでシャチホコガの幼虫に出会ったのは、昨年9月が最初で、今回は2回目です。
幼虫は、クリ、コナラ、クヌギ、ハンノキ、ケヤキ、カエデ、ニレ、ブナなど、各種の落葉広葉樹の葉を食べて育ちます。
年2回発生する蛾で、幼虫は5〜7月と9月に見られるようです。
手摺りの上で見つかる幼虫は蛹化場所を求めて移動中の個体だったと推察しています。
前回の活動で水環境調査を行いましたが、調査地点Bの水流のすべてが漏れだして、池の方に流れていました。
まず、ここの水漏れを土嚢で補修して、池には小量だけを流すように調整しました。
ヨシ原に復活したヒメシロネ(シソ科)は、環境が合っていたようで、大きな群落をつくり始めています。
池の中にもヨシが生えています。
この3分の1ぐらいを鎌で刈り取りながら、手網ですくっていきました。
採集したアメリカザリガニは18匹でした。
また、傷ついたモクズガニが採集されました。
クロスジギンヤンマのヤゴは2個体だけでしたが、採集されました。
シュレーゲルアオガエルのオタマジャクシがまだ残っていました。
活動を終えて休憩していると、ミドリシジミがハンノキから飛び出し、木陰のミヤマシラスゲの葉に止まりました。
もう、翅はすっかり傷んでいます。
その直ぐ側のツリフネソウの葉にニッポンマイマイがいました。
日本固有種で、自然度の高い所に生息するカタツムリです。
座って休んでいる直ぐ脇にフタモンベッコウが大きなイオウイロハシリグモを引きずって現れました。
一休みしたところで、私に気がついたようで、獲物をおいて飛び立ちました。
こんな大きな獲物をおいて飛び去るとは思えません。
少し離れた場所で待っていると戻ってきました。
暫く、獲物の周囲を窺っていましたが、凄い素早さで獲物を持って、木道の脇に移動しました。
獲物が重くて一休みしたのかと思っていましたが、この時は軽々と、一気に、飛んで移動しました。
3人とも、ただ見とれていました。
上の田圃の稲の分蘖(ぶんけつ)はだいぶ進みましたが、稲が疎らに見えるのは植えた間隔が広いのでしょう。
農薬を使わない田圃では、風通しのいい方が良いと考えています。
谷戸から出たところで、ニホントカゲに出会いました。
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