生田緑地の谷戸の自然保全活動




カナムグラ駆除
日時 2012/9/4(火) 10:00〜12:00 晴、30℃
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田芳美、金子文隆、鈴木潤三 (岩田臣生)

稲目谷戸と城山下谷戸の合流点付近のカナムグラ駆除を行いました。
初めて活動に参加した鈴木団員は、カナムグラがヤマグワをも枯らしてしまうことに驚いていました。 また、夏の日差しを受けての作業は大変で、直ぐに熱中症気味になってしまいます。 「メールマガジンで読んでいても、こんなに大変だとは思わなかった。」とは、この日の感想でした。

活動中に大きなイオウイロハシリグモに出会ったようです。 その大きさに驚いて、写真を撮っていました。


前夜の雨によって、上の田圃への導水路に土砂が溜まり、水が他所にあふれ出ていました。
道具は持って来ていませんでしたので、素手で泥を掬い、水の流れを回復させました。


田圃の周囲の夏草が繁茂していて、これでは米は収穫できないと、経験者は思うでしょう。
岩田は、9月2日(日)に、雨の中、定点カメラを設置するために、けもの道を探して雑木林の中を歩き回っていた時に足を滑らせ、膝をひねってしまい、じん帯を損傷してしまいました。
このため、この日は、作業に参加することができませんでした。 そこで、田圃の畦に、どんな植物が育って、花を咲かせているかを調べてみました。
田圃の畦など、周囲の狭い範囲では、 コアゼガヤツリ、チョウジタデ、ジュズダマ、カラスウリ、ヒナタイノコズチ、キツネノマゴ、カントウヨメナ、ユウガギク(蕾)、イヌビユ、ミズヒキ、ツユクサ、ミソハギ、ツルマメ、イ、ツリフネソウ、 ハイヌメリ、ヒメジョオン、ゲンノショウコ、セリ、ハシカグサ、タマクグ、エノコログサ、アメリカセンダングサ、ホオズキ(実)、不明1種の合計25種が蕾、花、実の状態でした。
また、オニヤンマ 1、シオカラトンボ 5、ササキリ 1、イオウイロハシリグモ 3、ウズラカメムシ 2などが観察されました。
このウズラカメムシは、川崎市では 早野(鈴木、1993)の記録が最新のものでした。

ウズラカメムシ
イオウイロハシリグモは徘徊性のクモで、普段は巣をつくりません。 でも、卵が孵化する今頃は、こんな巣をつくり、メスは子どもたちを守ります。
イオウイロハシリグモ♀と巣

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation