生田緑地の谷戸の自然保全活動


水環境調査のために谷戸に降りる階段の手すりでウラナミアカシジミの幼虫を見つけました。 昨年は5月7日に同じ手摺りで見つけました。
かなりの期間非常に少なくなって成虫に出会えない年が続いていましたが、数年前から数頭の成虫に出会えるようになって、 昨年から こんな所で幼虫にも出会えるようになっています。 普通に園路を歩いていて出会えるようになったことを嬉しく思っています。





モニ1000) 水環境調査
日時 2013/4/27(土) 10:30〜13:10 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田臣生

モニ1000里地調査 2013年4月の水環境調査を行いました。

ヨシ原
シュレーゲルアオガエルが集まっていました。 ヨシが伸び始め、カサスゲが結実し始めています。 ムナビロアカハネムシがカサスゲの葉にとまっていました。
水位が少し下がっていました。 水路からの水が入ってきていません。 水流を止めていた落葉の塊を取り除きました。

階段下の水流
この水路は谷戸の合流部で右岸から取水して流す水路としてホタルの里の整備時に掘られたものですが、 現在、取水地点から池までの間に水は流れていません。 ですから、この水量の大部分は左岸側の水流からのものと考えています。

下の田圃
ヒメシダが広がっています。クサノオウが咲いています。
ヒメシモフリコメツキが畦の草に止まっていました。
土手上(隣地)にはタケノコが大きく伸びていました。

上の田圃
トキワハゼが咲いていました。
水路に溜まっていた泥を掬い上げてから、調査にかかりました。


湿地
池に入るべき水が止まっていました。
池の中には1cm大のアメリカザリガニがいました。泥も溜まっています。手入れが必要になっています。
竹林下からの水流は橋の下で伏流していました。 橋の下にもぐって、穴を塞ぎ、水流を回復しました。
ただ、3段目に入った水は多くが何処かへ伏流しているようです。 元の地主さんが田圃を止めて排水を良くしようとして施した仕掛けがまだ何処かに残っているのかも知れません。
アカアシクロコメツキ?、シオヤトンボ♀が観察されました。小さなハチやハエの仲間は無数にいますが、私には判別できません。


ハンノキ林上の池
池の中に沈む形になっている階段の踏板の上の浅い水域にアズマヒキガエルのオタマジャクシが集まっています。
水面には油膜のような膜が広がっていました。



2013年4月27日 調査結果
調査地点 開始時刻終了時刻 気温℃水温℃ 透視度cmPH 流量 L/sec.
K(ヨシ原の池) 10:5011:00 18.016.0 306.8 BTB
B(中央水路末端) 11:0511:15 18.014.0 1007.1 BTB 0.909
A(下の田圃裏) 11:3011:40 19.313.0 1007.1 BTB 0.758
H(上の田圃への導水路) 11:5012:00 20.013.5 1007.2 BTB 0.385
G(湿地再生地の池) 12:1012:20 20.020.0 306.8 BTB
C(ハンノキ林上の池) 12:4512:55 18.013.2 1006.8 BTB


シラユキゲシ、セリバヒエンソウの駆除
日時 2013/4/27(土) 10:30〜13:10 晴
場所 生田緑地稲目谷戸
参加者 岩田芳美


毎年この時期になるとセリバヒエンソウの駆除をしていますが、衰える気配がありません。 また、シラユキゲシの駆除も行いました。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation