川崎の水辺調査



水辺調査と校内植物調査

日時 2013/7/9(火)10:00〜11:30 
場所 川崎市立古川小学校(幸区)
参加者 岩田臣生、岩田芳美、(植物班)佐藤登喜子、吉留憲子
    川崎市青少年科学館 堀内

6月10日に実施した「さいわい夢ひろば友の会」との連携調査の時に、「古川小学校の池にはヒキガエルより小さく、アマガエルよりも大きいカエルがいる。」という情報を戴きましたので、 川崎市青少年科学館に相談し、科学館の手配で調査をさせて戴けることになりました。
小学校は昔と違い、自由に立ち入ることができませんので、校内の植物調査も一緒に実施させていただくことにしました。
昔からあったと聞いていた池はコンクリート製の庭に普通にあるものでした。
中にはオオカナダモが一面に広がって、白い花を咲かせていました。
水底にはいくつものゴミが沈んでおり、アオコが発生しているのか、水は濁っています。
魚類はヒメダカとモツゴ、オタマジャクシ 1、トンボのヤゴ 1 でした。

池の水面に見られる白いものはオオカナダモの花です。
オオカナダモは、南米原産のトチカガミ科の沈水植物で、日本原産のクロモに似ているが2倍以上大きい。 日本には生物の実験材料として持ち込まれたものが広がり、1940年代に山口県で野生化の記録があり、1970年代には琵琶湖で繁茂が問題となっていて、北海道と関東を除く全国で見られるようになった。 オオカナダモは細胞が大きく、原形質流動などの観察がしやすいため、学校関係などで理科の実験のために使われることが多い。 ペットショップではアナカリスの名で販売されているので入手は簡単です。

アズマヒキガエルの幼体を子どもが見つけてくれました。 草刈りをする前には草地に沢山いたとのことでした。

池にはヒメダカとモツゴがいました。

池の中を手網を使って調べましたが、トンボのヤゴは1個体のみ見つかりました。 きちんと同定しませんでしたが、コシアキトンボ?かも知れません。

植物調査も苦戦していました。最近、草刈りをしたばかりのようでした。

子供たちは生き物好きです。

最後に1年生が来て、オタマジャクシなら沢山いるよと言って案内してくれました。 池に入れる水が出てくる所に小さな水溜りができていて、そこに、まだ多数のオタマジャクシがいたのです。 子どもたちは先をあらそってオタマジャクシ掬いを始めてしまいました。
このオタマジャクシはアズマヒキガエルで、幼体も2〜3見つけました。 生田緑地よりも2か月以上遅い状態なので驚きました。
そこにはサカマキガイも見られました。
サカマキガイは北米原産の外来種です。 在来のモノアラガイに似ていますが、これが右巻きであるのに、サカマキガイは左巻きです。


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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation