湿地の水辺保全 日時 2013/7/24(水) 10:00〜13:00 曇 場所 生田緑地湿地 参加者 岩田臣生 22日の水環境調査の時に、湿地の池の水が完全に涸れていました。 これは湧水の流量が少なくなっていることだけの問題ではなくて、水路のどこかで水漏れを起こしているものと思われました。 そこで、これを補修しておくことにしました。 私たちが湿地と言っている場所は、昔は田圃だった所です。 そこに土砂崩れによる土砂が流れ込んだため、元の地主さんは、田圃を続けることができないと判断し、排水を良くして畑に転換しようとしたそうです。 でも、何処からともなく水がしみ出してきて、良い畑にはならなかったそうです。 私たちは、2004年11月から、ススキとヤマグワが繁茂していた場所に水路を掘り、水を引いて、湿地をつくり、 昔ここにあったという植物の復活を目標にした活動を始めました。 そして、目標とした植物の復活には成功したのですが、時々、水が抜けて、水域としては安定させることができていません。 その度に手をいれればいいと思っていますが、数年前から生田緑地の数本の湧水の流れが涸れることが起こるようになっていて、ここの水を安定させることが益々困難になりつつあります。 そんなことを繰り返していますので、水が涸れている原因は想像することができました。 現地に入ってみると、水漏れの原因は予想した通りで、水路に開いた穴から水が抜けていました。 今回は、その穴のある畔の部分を踏み潰し、水路の泥あげをすることで補修としました。 その後、流れ沿いに草刈りを進め、水が2段目に流れることを確認することができました。 水路沿いに草刈りをしていたら埋もれていたアザミが現れました。 これはノアザミでしょうか。 水が流れ始めたら、オオシオカラトンボ♀が飛んで来て産卵を始めました。 今回は2段目に水を入れることを目的に活動しました。 今にも降り出しそうな曇り空でしたので、何とか、ここまでの活動ができました。 最後に田圃雑草の状態も確認しました。 チゴザサ刈りが必要な状態です。 かつては、水田耕作の除草がチゴザサなどの繁茂を抑え、この田圃雑草の生育を支えていたのだと想像しています。 湿地環境が形成されたことで、他の様々な水辺の植物が生育するようになりました。 少ない労力で、消えようとしている植物を保護し、多様な植物が生育する状態を維持するためには、いつ、何をすればいいのか、これを見極めることが目下の課題だと思っていますが、気候条件も毎年異なるので難しさを感じています。 カナムグラ駆除 日時 2013/7/24(水) 10:00〜13:00 曇 場所 生田緑地上の田圃〜合流付近 参加者 岩田芳美、城本法子 カナムグラの駆除を行いました。 クマバチがヤブミョウガの花に吸蜜にきていました。 最近ヤブミョウガは勢力を伸ばし過ぎていると感じています。 |
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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation