生田緑地の谷戸の自然保全活動



カナムグラ駆除
日時 2013/8/27(火) 10:00〜14:00 晴
場所 生田緑地梅畑〜下の田圃
参加者 岩田臣生、岩田芳美

倉庫の隅にオオヒメグモがいました。卵のうも一緒です。


昨夜は相当量の降雨があったようです。 長らく消えていた流れに水面ができ、その上空20cm程のところをオニヤンマが飛んでいました。
ハンノキ林の林床は潤いを取戻し、生き返ったように感じられます。

木道の手すりにチャバネアオカメムシがいました。

この日はカナムグラ駆除を行うことにしました。
活動した場所は下図のA〜Eです。
今まで人任せでしたが、カナムグラの雄花が花粉を撒き散らし始めたこと、気持ち良い景観とは言い難い所が現れてきたことなどから、これを解決しておきたいと考えての活動です。



【E】
上の田圃の導水路は堰を越えて水が流れていました。 これはパイプに詰まった落葉を取り除いて、崩れた箇所に泥を積んで補修しました。


【A】
カナムグラが気に立った場所の一つが梅畑の園路際に広がっていたカナムグラです。 先ず、これを片付けることにしました。
カナムグラの下の植物は大部分が枯れてしまっていましたので、鎌で切り刻みながら取り除きました。 カラスウリも辺りの植物を覆っていましたが、この日はカナムグラの駆除のみのつもりで活動しました。
刈り取った後は、御世辞にも美しいとは言えない状態ですが、1〜2週間で他の植物が繁茂して景観的にも問題ない状態になってくれると思います。
ただ、草の中から現れた竹の垣根はもう寿命のようでした。










【C】
木道を挟んで上の田圃と反対側の草地のカナムグラ駆除も行いました。
ここは、ミヤマシラスゲ、ヨシ、ギシギシ、ノブドウなどが繁茂しています。 また、クサギが花盛りで、クロアゲハやナガサキアゲハが吸蜜に来ていました。




クロアゲハが吸蜜に来ました。

ナガサキアゲハが吸蜜に来ました。

オオカマキリ成虫がいました。


上の田圃の上側の草地にはミソハギが咲いています。


【B】
ここは野生化したミョウガが広がっているのですが、採集に入る人が多く、踏み荒らされて汚らしくなっていたので、刈り取りました。



【D】
下の田圃周辺の木道沿いにはオオミゾソバやツリフネソウが生育し、これにヨシも加わって、放置しておくとヨシに覆い尽くされてしまいそうです。 そこに更にカナムグラが広がってくるので3月からカナムグラの駆除を行っています。
9〜10月の木道わきのオオミゾソバやツリフネソウが楽しめるように、木道に接する部分は大切に管理していました。 ところが、クズ、カラスウリ、コバノカモメヅル、ツルマメ、そしてカナムグラなどがヨシに絡んで成長し、ヨシが木道側に倒れかかってきてしまいました。 部分的には木道に届いてしまった所も出てきました。
この対策として、オオミゾソバに接している部分のヨシを、人が通れるぐらいの幅で刈り取ってしまうことを試すことにしました。
ヨシを除伐したところは穴が開いたようになっていますが開花する頃には目立たなくなっていると思います。 木道の反対側も行いたいのですが、この日はここまでにしました。
この日は湿度が低かったせいか、作業が楽に進みましたが調子にのると危険です。




帰り道、階段の所に、アオオサムシを見つけました。

生田緑地の谷戸の自然保全活動のメインページへ

特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation