生田緑地の谷戸の自然保全活動



水辺管理、カナムグラ刈り
日時 2014/9/30(火) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地稲目谷戸湿地
参加者 岩田臣生、木坂陽子、田村成美(シダ植物班)

昨日の活動で湿地再生地1段目から2段目への流れは確保されていました。 とは言っても、地面を舐めるような流れで、水流とは言い難い状態です。 降雨を待つのみです。
オオミゾソバの開花は進んで、僅か1日の違いとは思えないほど賑わいが増していると感じました。
谷戸に降りる時は、2段目の泥上げをするつもりでスコップを持って降りたのですが、2段目のオオミゾソバが広がっている様を見たら、どのように泥上げをすればいいのか分からなくなりました。
2段目から3段目への流れは確認できませんが、どこからともなく、3段目にも水は来ているようでした。
そこで、オオミゾソバの花が終るまで泥上げは待つことにしました。 そして、代わりに2段目の縁に生えているヤマグワ、ススキなどを刈り取りました。 辺りには、オオミゾソバやツリフネソウに混ざって、アキノウナギツカミやゲンノショウコが咲いていました。

また、今までに湿地で刈り残したカナムグラは一気に刈り取ってしまおうと思っていたのですが、カナムグラの茂みの下にオオミゾソバの花が見え出し、まだまだ負けていないことが分かったので、周囲の園路から見える所のツリフネソウやオオミゾソバのために、そこで繁茂しているカナムグラを刈るだけにしました。 刈ると言っても、絡みついているカナムグラを鎌で切り刻む方法です。 引っ張ってしまうと、ツリフネソウは倒れてしまうし、オオミゾソバは抜けてきてしまいます。 開花期の苦肉の策です。
カナムグラは数日前までは雄花が花粉を撒き散らしてむせるほどでしたが、もう花粉は出し尽くしたようです。 雌花が目立つようになったのは、既に受粉して、結実し始めているということでしょうか。

今回はシダ植物班の田村さんがやって来て、手伝わせてくれというので、参加してもらいました。
カナムグラは茎に細かい棘があり、肌を出していると傷だらけになってしまいます。 更に、汁は衣服に染みとなって残ります。 ですから、そんなに楽しい活動ではありません。 初めに説明しないでやらせてしまったことを反省しています。



オオミゾソバの葉の上にセスジツユムシ♀がいました。


アキノウナギツカミが咲いています。
ミゾソバと同じタデ科で、茎に棘があるのも同じです。


オオミゾソバです。


ゲンノショウコが咲いていましたが、白いゲンノショウコは珍しい、私が知っているのはピンク色だと木坂さんが言い出しました。
絶対ということはないと思いますが、関西のゲンノショウコの花は赤紫色で、関東のは白色です。
関東のものと関西のものの違いについては、奈良の田圃で見たチョウジタデは花が大きくて、別のものだと思って図鑑を調べたことがありました。
このような違いは何によるものでしょうか。不思議です。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
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