生田緑地の谷戸の自然保全活動

上は活動前の現地の全景です。


上はアズマネザサ刈り後の全景です。



中央広場北雑木林のアズマネザサ刈り
日時 2015/2/7(土) 10:00〜12:30 晴のち曇
場所 生田緑地 中央広場北雑木林
ゲスト参加 里山倶楽部Aから 工藤思由(中学2年生)、山下淳也(高校1年生)
      立教大学講師 佐久間淳子
参加者 岩田臣生、岩田芳美、田村成美、政野祐一、水上 健

当該地区のアズマネザサ刈りについては、みずほ銀行向ヶ丘支店の皆さんによる地域貢献のためのボランティア活動を里山倶楽部特別回として実施する予定でした。
ところが予定していた11月29日(土)が雨天のため延期、次に予定した1月31日(土)は前日の降雪のため3月1日(土)に延期することになりました。
そこで、同特別回の対象地は別の場所に変更させていただいて、当該地区のアズマネザサ刈りは水田ビオトープ班として実施することにしました。 ただ、今回は、外部の何人か、頼りになりそうな人にも声をかけさせていただきました。 その結果、里山倶楽部の活動に何度も学生を引き連れて参加してくれている立教大学講師の佐久間さん、 冬期は活動していない里山倶楽部Aチームの主要メンバーである工藤くん、山下くんの2人が参加してくれることになりました。

当該地区の植生管理について簡単に振り返っておきます。
2011年5月21日(土)に里山倶楽部Bを開催、3mほどの高さのアズマネザサが密生している雑木林の現地調査を行い、目標植生を話し合い、 ヤマツツジやヤマユリが咲く、明るい雑木林にすることで合意を得ました。
2011年夏、多摩区道路公園センターが業者を使ってタケとアズマネザサのみを除伐しました。
2011年12月17日(土)に里山倶楽部Bを開催し、常緑樹の除伐を行いました。 参加者13人中、立教大学学生4人、講師1人。
2012年10月20日(土)に里山倶楽部Bを開催し、30〜60cmに成長したアズマネザサ刈りを行いました。 参加者15人中、立教大学学生10人、講師1人。
2014年2月15日(土)に予定した里山倶楽部Bは雪のため中止しました。
代わりに同年3月15日(土)に水田ビオトープ班(5人)でアズマネザサ刈りを行いました。
この時には既に花を咲かせている植物もあり、当該地区のアズマネザサ刈りは2月中旬までに済ませるべきと思いました。

活動を始めて間もなく、ジョウビタキが来ていたようです。


ヤマツツジは3年間で見違えるように活力を取り戻していました。
小さいながらもウグイスカグラの実生が多数見られました。 アズマネザサ刈りは注意しないと、こうした細い実生木を刈ってしまいます。
竹があちこちに復活していましたが、これは除伐しました。
落葉の量が多くて、急斜面では体を支えるのが容易ではありません。



活動を終える頃には、モズがやってきて、落葉の中から獲物を狩っていました。


活動終了後に、玄米おにぎりなどでお茶を飲んで休憩しましたが、陽光がかげってしまって、急に寒くなりました。


この日は落葉かきまで手がまわりませんでした。アズマネザサ刈りも東側は残してしまいました。
刈ったアズマネザサはその場に落葉と一緒に置いたままにしましたが、竹や縁辺部のアズマネザサなどは区域東側の平坦地に置きました。
これは、残りの作業終了後に改めて処理方法を考えたいと思います。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation