生田緑地の谷戸の自然保全活動



ピクニック広場東階段上側斜面〜ピクニック広場下のアズマネザサ刈り
日時 2015/2/12(木) 10:00〜13:00 晴
場所 生田緑地 ピクニック広場東階段上側斜面〜ピクニック広場下
参加者 岩田臣生、岩田芳美、木坂陽子、富内雅美

ピクニック広場東階段上側の斜面
ここは、タマノカンアオイ、オカタツナミソウ、ハンショウヅルなどの観察をしやすい場所です。
観察会に使える斜面としてアズマネザサを刈り、キヅタを剥がしておく作業を、今のところ、1年に1回はしておく必要があると考えています。 また、急な斜面であるにも関わらず、落葉も厚く積もっています。
この1mほどに伸びたアズマネザサを刈り、アオキ、ヤツデ、シュロ、シラカシなどの実生を取り除き、落葉をある程度落として落葉溜めに運びました。

通りかかった昆虫班の野澤さんが写真を撮ってくれました。

落葉は萌芽更新地区下の落葉溜めに運びました。

ここにはハンショウヅルがありますので、この枝を折らないようにアズマネザサを刈り、落葉を掻きとり、キヅタを引き剥がします。 その周辺は、この時期なら、タマノカンアオイだけ注意してアズマネザサ、キヅタ、様々な実生を取り除いて、落葉掻きをすればよいと思います。
ベニシダは、タマノカンアオイを優先し、少しだけ間引かせてもらいました。 放っておくと、毎年少しずつ大きくなっているので、ここでは間引くことも認めてほしいと思います。
今回、作業を終えてみるとタマノカンアオイが増えているように思われました。 それも斜面の上の方の表土が安定していないところに、小さなタマノカンアオイの葉が多く見られました。
実生ではウグイスカグラも育っていましたが、これは残しました。


ピクニック広場〜広場下
ピクニック広場の園路の北側の草地、ここから下る園路(階段)の両側、少し下の草地に生えてきたアズマネザサを刈りました。
階段状園路沿いは、オカタツナミソウやヤマホトトギスなどが見られます。
下の草地は、かつては固い土の緩斜面で、雨水が地面に浸み込むことなく地表を流れてしまうことを何とかしたいと考えたこともありました。 しかし、数年前から、チヂミザサが繁茂するようになり、ササガヤが繁茂するようになり、ヤブタバコ、ヤマホトトギスなどが生えるようになり、半日陰の草地になってきました。 アズマネザサも毎年生えてくるので、冬期に1回刈ることは必要と考えています。
周囲にはコナラ、シラカシ、エノキなどの大木が大きな樹冠を広げているためか、コナラなど、発芽しても育たず、消えてしまいます。

来園者が何をしているのかと尋ねてきます。
どのように対応していたのか気になりますが、ホタル・ガイド・ボランティアを2年以上経験していますから大丈夫だと思います。
一本一本選んで、小さな鎌で刈っていることに対して感謝の言葉をいただきました。
何もかも全てを刈ってしまう所が多くて、悲しいとも言っていました。


活動を終えたところで休憩しました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation