生田緑地の谷戸の自然保全活動



カナムグラ刈り
日時 2015/9/3(木) 10:00〜12:30 曇
場所 生田緑地 上の田圃下の草地
参加者 岩田臣生、岩田芳美、鈴木潤一、田村成美

谷戸では、キンミズヒキの小さな黄色い花が緑の中に映えています。

上の田圃下の草地を完全に覆ってしまうカナムグラを刈り取る活動は、夏の谷戸の活動として定例化しました。
この活動は、9〜10月に咲くツリフネソウミゾソバが楽しめるようにすることが目的です。
その意味では、もっと早い時期に刈るべきだと思うのですが、暑さの中では活動量が自ずと低下し、ツリフネソウが咲き始めてから慌てて活動することになっています。
カナムグラに覆われた植物は、オオブタクサでも、アズマネザサでも負けて枯れてしまいます。
8月下旬は、一面にカナムグラが覆っていても、その下のツリフネソウやミゾソバはまだ生き残っていて、蕾をつけています。
一面に広がったカナムグラを取るには、絡まった状態で引き抜くのが手っ取り速いのですが、強引に引っ張ってしまうと、 ツリフネソウは簡単に折れて、カナムグラの網にかかった小魚の如く、刈り取られてしまいます。
そこで、カナムグラの網をズタズタに切るつもりで鎌を使います。
引っ張ってもテンションのかかっていない、細切れのカナムグラをツリフネソウから外して、既に裸地化した所や自分が足を置く場所に捨てていけばいいので、力仕事ではないのですが、 ツリフネソウとカナムグラの位置関係を確認しながら行うためには中腰での作業となってしまい、腰に大きな負担がかかります。
しかし、谷戸の景観づくりも大切にするためには避けられない活動になっています。

オオカマキリ成虫が目立つようになりました。

ツリフネソウが咲き始めました。



水辺管理(田圃や湿地の水漏れ塞ぎ、アメリカザリガニ駆除など)
日時 2015/9/3(木) 12:30〜13:40 曇
場所 生田緑地 上の田圃、湿地
参加者 岩田臣生、岩田芳美

田圃のイネは最近の日照不足のせいか今頃開花しています。
アライグマの攻撃を受け難いようにと、できるだけ水深を深くしていますが、畔を歩くとアメリカザリガニが水音を立てるのが気になりましたので、アメリカザリガニの駆除もしておくことにしました。
産卵したアメリカザリガニがいたようで、小さなザリガニが沢山いましたが、畔に繁茂する草や倒れ掛かっているイネのため、思うようには網を使えません。 結局、80匹を採集して止めることにしました。
最近の日照不足は水温の上昇も進まなかったようで、例年なら低水温域に移動しているホトケドジョウが田圃の中に沢山いました。
またクロセンブリの幼虫も手網に入りました。

マユタテアカネが田圃に出て来る季節になったようです。 田圃周囲に繁茂しているツリフネソウにマユタテアカネ♂がいました。

キマダラセセリがユウガギクの花にぶら下がっているのかと思ったら、アズチグモに捕まっていたようです。 クモの体は殆ど見えません。


湿地にも寄りました。
雨が続いたように思っていましたが、降雨量としては殆ど無かったようです。
田圃への導水路の流量も非常に少なくなっていましたが、湿地に入る水も少なく、辛い状態になっていました。
2ヶ所ほど手を入れましたが、水域は危うい状態でした。
キツネノマゴが咲いていました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation