生田緑地の谷戸の自然保全活動



湿地の水辺保全
日時 2015/10/1(木) 10:00〜12:30 曇後雨
場所 生田緑地 湿地
参加者 岩田臣生、鈴木潤三、田村成美

湿地の中の水流の泥あげ、水漏れ補修を行う活動を行いました。
湿地の3段目の水溜まりをつくるところまで、水流を確認することが、今回の活動です。
湿地にはツリフネソウやアキノウナギツカミが咲いていました。


まず1段目の水路の全流程の泥あげを行いました。
ハンノキ林から流入したところに大きな水漏れ穴があったので、これは土嚢をつくって塞ぎました。


1段目の流れが2段目に落ちる所にも水漏れ穴があると思っていましたが、水が止まっていたこともあり、見つけることができませんでした。
1段目の水路の手入れが済んで、溜った水が2段目に流れ込んできました。

一方、竹林からの水流は木道の手前で消えていました。
今回は竹の枯葉と泥で塞ぎましたが、ここは土嚢を一列に並べるぐらいの手入れが必要だと思われます。
湿地2段目は、ハンノキ林からの水流と竹林からの水流が入り出しましたので、特に泥あげなどの必要はありません。
2段目にはミゾソバの花が広がっていました。 保護している植物は種子を落とし始めているようです。
2段目の末端の水漏れ穴を塞いで、3段目に流れるようにしました。


春に3段目に造った水溜まりには殆ど水が溜っていませんでした。
雨で水流の流量が増えている時に、水溜まりをつくる作業を進めておくべきだと思います。
アメリカザリガニが掘ったと思われる直径3cmほどの穴がいくつもありました。
ツリフネソウの花が終わったら、田圃をつくるぐらいのつもりで、水域づくりをしなければならないようです。



3段目の中ほどに見慣れない植物が生えていました。
自宅に帰ってから調べたらホソバヒメミソハギのようです。
ホソバヒメミソハギは、北米原産の帰化植物で、戦後に非意図的に移入され、現在、中部以南の本州、四国、九州に移入分布している一年草です。
生えていたのは1株だったと思います。繁殖力は旺盛なようですから、今のうちに駆除しておくべきでしょう。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation