生田緑地の谷戸の自然保全活動



谷戸の水辺保全

日時 2016/1/5(火) 10:30〜13:00 晴
場所 生田緑地 不動谷戸の水辺
参加者 岩田臣生、岩田芳美

今年の活動始めです。生田緑地観察会の下見を兼ねて、谷戸の水辺の水の状態を点検し、田圃の水位を上げておくために谷戸に降りました。
生田緑地整備事務所裏のヤドリギに実がついていました。

谷戸へ降りる階段の手摺にウシカメムシがいました。 春のような気温に浮かれて越冬場所から出てきてしまったのでしょうか。


湿地の水辺は先月(12月)17日に泥あげを行いましたが、その際、こうしたいとイメージした状態に水が流れていました。
ここの水辺は今のところ手を入れる必要は無さそうです。
アオジやシロハラ、ヒヨドリなどの声が聞こえてきます。 大きなカメラを持っている野鳥ファンの来園者が少ないのは珍しい冬鳥が少ないかららしいのですが、馴染みの野鳥は沢山います。


水辺にはセリなどの草が生えだしていましたが、その一角に、キジバトの羽が散乱していました。
オオタカの食痕のようです。
灰色の風切羽の先の方が白くなっているのはキジバトだと、青少年科学館の川島学芸員に教えていただきました。


シロヨメナの実に種子が少し残っていました。
ここのアズマネザサ刈りは、冬のうちにやらなければなりません。

これは何なのか。生きものなのか、菌類なのか。何だか分かりません。


上の田圃の上の段の水位を上げるために堰に土嚢を追加しました。

辺りにはウシハコベが咲いていましたが、例年と比べてみても多くはありません。むしろ少ないと思いました。

下の段も、土嚢を2つ追加し、僅かに水が浸み出していた畦の外側には土を積みました。


下の段の下の草地にもキジバトの羽が散乱していました。
羽の量は少ないので、先程、湿地で見つけた羽と同一個体かも知れません。
まだ新しいもののようですので、正月の来園者の少ない間に、この谷戸でオオタカが狩りをしていたようです。


畦脇で土嚢につめる土を掘っていたら、コガネムシ類の幼虫が出てきました。


少し移動して、木道近くに生えていたクサギと細いモウソウチクを除伐しました。

タヌキが頻繁に通っているようで、クッキリと道ができていました。


下の田圃の堰にも土嚢を追加しました。
取水口も点検し、少し泥あげを行いました。
水は潤沢に流れています。この日も、ヨシの茂みにはシジュウカラが来ていました。
近くの水流には、メジロが群れていました。


木道脇にシロダモハコブフシが見られました。
この虫こぶの中には、シロダモタマバエの幼虫がいるはずです。 春には蛹化して、4月には羽化するそうです。


帰り道で、ジョロウグモ♀を見かけました。餌が少なかったのでしょうか、1月だというのに、ジョロウグモがまだ巣を張っているのに驚きました。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation