生田緑地の谷戸の自然保全活動



下の田圃地区の木道の東側の樹林のアオキ、シロダモ、シュロなどの除伐、水辺づくりなど

日時 2016/3/10(木) 10:00〜12:30 曇
場所 生田緑地 下の田圃地区の木道の東側の樹林
参加者 岩田臣生、鈴木潤三

谷戸に降りると、いつ産卵したのか、ハンノキ林上の池にアズマヒキガエルの卵塊が3つありました。 昨夜の雨の影響で、池の水は澄み切っていました。
ここでは、例年同様の時期に産卵が行われたことが分かりました。

上の田圃のアズマヒキガエルの卵塊は、どうなったか見てみると、こちらは既に、孵化していました。


上の田圃下の水溜まりは、久し振りに湛水していて、造って間もない水流には勢いよく水が流れていました。

右岸側にあった湿地を再生するべく、前回、水を引き入れるようにしましたが、ここにも勢いよく水が流れ込んでいました。
鍬を使って、ミヤマシラスゲの群落の中心部に水流を誘導しました。
このぐらいの水量が続けば、思いのほか早く、湿地に戻せそうです。
ここに流れ込んだ水が地中を流れているのでしょう、メガネ池付近の水路の流量も増えていて、前回水路を掘った池の部分にも、かなりの量の水が流れていました。
辺りに散乱していた落枝は、積んで片づけました。
そのままににしておけば荒れた感じがしますが、積んでおくだけで、魅力ある景観要素になってくれます。


今回も、下の田圃地区の木道の東側の放置された田圃に形成された樹林のアオキ、シロダモ、シュロなどの除伐を継続することにしました。
林床には一面にキヅタが広がっています。
キヅタ剥ぎの方法として、備中鍬で掻き取る方法も試してみましたが、今回は常緑低木の除伐を優先し、今年はここまでと思う範囲の除伐を終えました。


アオキやシロダモなどを除伐した場所の一部のキヅタを剥ぎとっておいたら、モズがやって来ました。
気温が低いので、モズが期待しているような小動物は飛び出しそうにありませんが、除伐している材の葉などにはトホシテントウの幼虫がいました。

今回も、ウグイスやコジュケイの声が聞かれました。
ピクニック広場では、遅れていた園路補修工事が始まっていました。
また、オニシバリまたはナニワズと思しき植物を見つけました。
ナニワズだったら、自然分布からは外れるので、人為的持ち込み、または野鳥による種子散布の可能性があります。
オニシバリなら、市内では記録されていないものの、県内では普通のようなので、素直にオニシバリだと思いたいところですが、花の色や葉の形はナニワズのようです。

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特定非営利活動法人かわさき自然調査団
Kawasaki Organization for Nature Research and Conservation